FX用語集|海外FXの口座開設なら海外FXお役立ちガイド

FX用語集

な行(な・に・ぬ・ね・の)

仲値(なかね)

仲値(なかね)とは、銀行など金融機関が外貨両替をする際に基準とする為替レートのことを言います。英語では、「TTM(Telegraphic Transfer Middle rate)」と呼ばれます。

仲値は外国為替市場の取引実勢レートを基準に、金融機関が各自で設定しています。一般には、電信売相場(自国通貨を売って外貨を買う時のレート)と電信買相場(外貨を売って自国通貨を買う時のレート)の中間値が採用されることが多いです。

日本では、毎営業日午前10時頃、窓口業務開始と共に各金融機関が顧客に対して仲値を提示しています。大きな為替変動がない限り、仲値はその日一日適用されることになります。

投げ売り

投げ売りとは、損失が出ることを理解したうえで買いポジションを損切りで売ることを言います。株式取引やFX取引などマーケット全般で使われる用語です。

マーケット全体または特定の通貨の悪材料が出て相場が暴落したときに、損失の拡大を防ぐために投げ売りを行う状況がたまに起こります。反対に、損失が出ることを承知で売りポジションを買い戻すことを「踏み上げ」と呼びます。

踏み上げ|海外FXお役立ちガイド

ナスダック総合指数

ナスダック総合指数は、アメリカの電子株式市場NASDAQに上場している全銘柄(3,000銘柄以上)から構成される時価総額を加重平均した指数です。

NASDAQ|海外FXお役立ちガイド

この株価指数は1971年2月5日を基準日としており、この日の終値を基準値(100)として計算されます。NASDAQは近年、アップルやマイクロソフトなどのハイテク企業、アマゾンやフェイスブックなどのIT関連企業が多く上場しているため、これら企業の業績動向に大きく影響されやすいと言われています。構成銘柄数を絞ったサブインデックスも存在します。例えば、NASDAQに上場している金融株上位100銘柄で構成される「ナスダック金融100指数(NASDAQ Financial-100)」、金融株を除いて時価総額と流動性が最も高い100銘柄で構成される「NASDAQ-100」などがあります。

ナスダック総合指数はダウ平均やS&P500と並び、代表的なアメリカ株式指数として有名です。

ナスダック総合指数

ナスダック総合指数とは、ニューヨークに本拠地を置く電子株式取引所であるNASDAQに上場する、米国企業および国外企業の全上場銘柄で構成される株価指数です。

NASDAQ|海外FXお役立ちガイド

ナスダック総合指数は全上場銘柄5,500銘柄の時価総額を加重平均することで算出されており、1971年2月5日を基準日に設定し、この日の終値を100としています。NASDAQには、フェイスブックやアップルなどのシリコンバレーのハイテク株・IT関連株の占める割合が高いため、ナスダック総合指数はこれらの業界動向が反映されやすいと言われます。

ダウ工業株30種平均やS&P500と並び、米国の代表的な株価指数の1つです。

ダウ工業株30種平均|海外FXお役立ちガイド
S&P500|海外FXお役立ちガイド

ナッシング・ダン

ナッシング・ダン(Nothing Done)とは、取引不成立を意味するマーケット用語です。とくに、取引所や金融機関において、取引を仲介するディーラー間でよく使われます。省略して「ナッシング」と呼ばれることもあります。

ディーリングにおいて、ナッシング・ダンとは、提示されたレートを見送って買いも売りもしない状態を指します。一方、ディーラー間で取引が成立した場合は「ダン(Done)」と呼ばれます。

ダン|海外FXお役立ちガイド

夏時間

欧米では、例年4月から10月の期間、夏の日照時間の長さを有効活用する目的で、時計の針を1時間早める制度を導入しています。これを夏時間(サマータイム)と呼びます。一方、夏時間が適用されていない、11月から3月まで適用されている時間帯を冬時間と呼びます。

夏時間の具体的な実施時期は地域によって異なり、ヨーロッパでは、3月最終日曜日午前1時から10月最終日曜日午前1時までが夏時間実施期間となります。アメリカでは、3月第2日曜日午前2時から11月第1日曜日午前2時までが夏時間とされています。

株式やFXの市場において、夏時間が適用されるのは、シドニー市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場の3つです。夏時間期間中は、それぞれの市場で取引時間が冬時間から1時間早まります。欧米での経済指標発表の時間も1時間繰り上げになるので、注意してください。

成行注文(なりゆきちゅうもん)

成行注文(なりゆきちゅうもん)とは、売買価格を指定せず、銘柄と取引数量だけを指定する注文方法です。「マーケットオーダー(Market Order)」とも呼ばれます。

指値注文や逆指値注文のように希望の価格に達するまで待つ必要が無く、注文を出したら直ちに約定するのが成行注文の特徴です。特定の通貨ペアのポジションを現時点でマーケットに提示されている価格で今すぐ持ちたい場合におすすめです。ただし、重要指標発表時のように相場の値動きが激しい状況では、予想外の価格で約定することもありますので、ご注意ください。

約定|海外FXお役立ちガイド

ナンピン

ナンピンとは、自分の想定外の方向に為替レートが動いた際に、平均売買コストが小さくなるように追加注文を行うことを言います。「難平」と感じで表記する場合もあります。

買いポジションを保有していて相場が下落して含み損が発生した時に、追加で買い注文を行う「ナンピン買い」と、売りポジションを保有していて相場が上昇して含み損が出た際に、追加で売り注文を行う「ナンピン売り」の2種類が存在します。

一般に相場が予想とは逆方向に動いている場合にポジションが大きく膨らむと、その分評価損も比例して大きくなるため、無計画なナンピンはおすすめできません。ナンピン戦略が失敗した場合、損切りがしづらい状態になるので、投資手法としてリスクが高いと言えます。ナンピンに限らず、相場のトレンドの逆方向に注文を入れる逆張りは非常に高度な取引戦略です。

逆張り|海外FXお役立ちガイド

日銀短観

全国企業短期経済観測調査のこと。統計法に基づいて日本銀行が行う統計調査であり、全国の企業動向を的確に把握し、金融政策の適切な運営に資することを目的。 全国の約1万社の企業を対象に、3の倍数月(3月・6月・9月・12月)に発表する経済動向。

日銀展望レポート

日銀展望レポートとは、日本銀行の政策委員9名による中長期的な日本の経済見通しを示しています。正式名称は「経済・物価情勢の展望」と言います。

1月、4月、7月、10月に開催される金融政策決定会合にて、本レポートはまとめられます。その内容は、日本国内の経済・物価情勢の見通しを分析し、想定されるリスク要因に関する日銀の見解を示すとともに、今後の金融政策運営の考え方を発信というものになっています。

金融政策決定会合|海外FXお役立ちガイド

展望レポートには、最長で2年半先の「実質GDP」や「消費者物価指数」についての予測値も公表されます。これらはあくまでも先行きの見通しであるため、予測値が実現する保証はありませんが、金融政策の判断材料として、非常に意味のある資料です。

日経平均株価

日経平均株価とは、東京証券取引所第一部に上場している株式銘柄のうち、日本の株式市場を代表する225銘柄を抽出して算出された平均株価指数です。「日経225」「日経平均」とも呼ばれます。

日経平均株価に選ばれる銘柄は、市場での取引量が多いことを前提として、業種のバランスを考慮した上で決定されます。構成銘柄は定期的に見直され、必要に応じて入れ替えられるため、実際の景気状況に近い値を反映していると言われています。

日経平均株価は日本経済の動向を示すバロメーターとして使われるため、日経平均株価の動きはドル円やクロス円通貨ペアの値動きに大きな影響を及ぼします。FX取引をする際に、併せてチェックすることをおすすめします。

クロス取引|海外FXお役立ちガイド

日経平均先物

日経平均先物取引とは、日経平均株価を原資産とする株価指数先物商品です。「日経225先物」とも呼ばれます。

日経平均株価|海外FXお役立ちガイド

あらかじめ決められた期日(満期日)に、決められた数量の日経平均株価をあらかじめ決められた価格で売買する先物契約です。日本では大阪取引所に上場されており、国外ではシカゴ・マーカンタイル取引所とシンガポール取引所にて取引が可能です。

シカゴ・マーカンタイル取引所|海外FXお役立ちガイド

日本銀行

日本銀行(Bank of Japan, BOJ)とは、日本の中央銀行です。日本国内の物価の安定と金融システムの維持がその至上命題となっています。1882年に交付された日本銀行条例に基づき、創設されました。

中央銀行|海外FXお役立ちガイド

物価の安定と金融システムの安定という目的を実現するため、日本銀行は、政策金利の調整や公開市場操作、市中銀行の預金準備率の操作などの金融政策を実施しています。また、これ以外にも、日本銀行には、「発券銀行」「銀行の銀行」「政府の銀行」という役割があります。

つまり、日本銀行は日本銀行券(硬貨・紙幣)を発行できる唯一の機関であり、同行の当座預金を活用して金融機関同士の取引決済を円滑に処理しています。さらに、日本政府の国庫を管理する機能も有しています。

こういった通常業務に加え、財務相の要請に応じて、日本銀行は為替市場に介入し、為替レートの是正を行うこともあります。FX取引をする上で、日本銀行の決定や日銀要人の発言は常にチェックしておく必要があります。

日本国債

日本国債は、日本政府が財政上の必要に応じて、社会資本の整備・拡充や歳入不足の補てんのために発行する債券のことを言います。「JGB(Japanese Government Bond)」とも呼ばれます。

日本政府が元利を保証しているため、満期まで保有していれば確実に投資資金が償還され、信用力が高い長期投資商品の1つとされています。日本国債は国内の金融機関および機関投資家、個人投資家がその大半を購入しているのがユニークな点です。

日本国債には、個人向け国債(変動10年、固定5年、固定3年)、国庫短期証券(2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年)、中期国債(2年、5年)、長期国債(10年)、超長期国債(20年、30年、40年)といった種類があります。

ニューヨーク・クローズ

ニューヨーク・クローズとは、FX取引において、1日の区切りとなる米国東部時間17時(日本時間翌午前7時)のことを指します。この時間に、ニューヨーク市場が1日の取引を終えます。

米ドルが基軸通貨であることに加えて、世界最大の取引量を記録する通貨であることより、ニューヨーク市場が1日のFX取引の区切りとされています。一般に、FX取引は土日を除いて24時間取引されているため、ニューヨーククローズを経て、即座にシドニー市場での取引が始まります。

ニューヨーク連銀製造業景気指数

ニューヨーク連銀製造業景況指数は、米国の12地区連銀の1つであるニューヨーク連銀が毎月中旬に発表する、ニューヨーク州における製造業の景況感を示す指標です。

毎月1日、同州の約200社の製造業経営者に対して、仕入価格、販売価格、在庫水準、受注残、雇用者数などについて、前月との比較と半年後の予想をヒアリングして、指数化されています。

この指標は0が景況判断の分岐点となっており、プラスの値の場合は景況感が良く、マイナスの場合は悪化していることを示します。2002年4月から算出が開始された、比較的新しい経済指標です。

アメリカの製造業関連の指標について、市場参加者はこのニューヨーク連銀製造業景況指数とフィラデルフィア連銀製造業景況指数で大まかな方向性を掴み、翌月のISM製造業景気指数で実際の値を確認するという流れになっています。

フィラデルフィア連銀製造業指数|海外FXお役立ちガイド
ISM製造業景気指数|海外FXお役立ちガイド

値洗い

値洗いとは、信用取引・先物取引・オプション取引などにおいて、保有しているポジションの価値をを日々の時価で損益計算(再評価)することを言います。

ポジション|海外FXお役立ちガイド

値洗いの語源は「もともとの値段を時価で洗い直す(リセットする)」というところから来ています。先物取引所などでの取引所取引では、リスク管理の目的で、未決済となっているポジション(建玉)を時価で洗い直して含み損益の再評価を毎日行っています。

例えば、東京証券取引所の先物取引の値洗いでは、機関投資家と清算機関である日本証券クリアリング機構との間で、日々ポジションごとに値洗いを行い、翌日に差額の授受が実行されます。

ネッティング

ネッティングとは、信用取引やデリバティブ取引などにおいて、一定の期日に各取引に伴う受取債権と支払債務の残高を相殺し合って、差額分だけを決済することを言います。「差金決済」とも呼ばれ、FX取引でも活用されています。

差金決済|海外FXお役立ちガイド

ネッティングには、送金手数料や為替手数料といった各種コストを削減できるというメリットがあります。

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