取り敢えずおさえておきたい経済指標はこれだ!!!
CFD(もちろんFXも含みます)を取引する上で、それに関連する経済指標は数多く、それらには投資をする上での重要なヒントが数多く含まれてます。
これを把握・理解することは投資に勝つ上で見逃す事は出来ません。
改めて、最低限の重要経済指標は理解しておきましょう!!
1. 米国雇用統計
(毎月第一金曜日 第一金曜日が毎月1日の場合は、翌週の金曜日になります)
夏時間:日本時間午後9時半、冬時間:日本時間午後10時半)に発表される雇用統計・失業率です。
失業率と並んで注目される指標のひとつは、事業所調査によって、非農業部門に属する事業所の給与支払い帳簿を基に集計された就業者数の『非農業者雇用者数』です。
この数字如何によっては、経済政策変更のきっかけとなる事も多く、とても重要です。
米国の指標の中で最も注目される指標の1つです。
雇用が増えれば経済が上昇、減少すれば経済の冷え込みと推測されます。
毎週発表の失業保険申請件数も雇用統計の数字を予想するうえでヒントにもなります。
これらの予想の数字は毎回各銀行や証券会社なども独自に予想し、平均値も発表されます。
2. 米国貿易収支 (毎月20日前後に発表されます)
(夏時間:日本時間午後9時半、冬時間:日本時間午後10時半)
貿易を行った結果の収支を示したものです。
通常、貿易黒字になるとその国の通貨は高くなり、貿易赤字になると通貨は安くなる傾向が有ります。
また、USドルが中・長期的に下落している局面では特に関心が高くなる傾向にあります。
最近の傾向としては、恒常的に大きな対中赤字以外の数字が寧ろ注目されます。
3. 消費者物価指数(CPI)
金利調整を決める参考指標で、インフレ率を示します。
先進国はおおむね2%前後を目安にしてます。 この目安に対し、実体経済としての数字が上下にぶれる事が金利動向に大きく影響していきます。
4. 米国小売売上 (毎月第2週に発表されます)
(夏時間:日本時間午後9時半、冬時間:日本時間午後10時半)
米GDPの約3分の2を占める個人消費のトレンドを把握する際に利用されます。
月々の動きよりも3-4ヶ月のトレンドを追った方が良いとされてます。
個人の購買動向を示し、この数値が高いほど、個人がモノを購入していることを示し、この消費が経済の底上げの要因として好感されます。
5. 日銀短観『Tankan』
(毎年3、6、9、12月に調査を実施し、翌月の4、7、10月の初旬と、12月の中旬に発表されます)
これら以外にも、企業が今後の経済の見通しについてどのように感じているかを示す『日銀短観』も重要です。
海外の金融業界でも『Tankan』と言えば日銀短観の事を言います。
日本銀行が四半期に一度発表します。 正式には「主要企業短期経済観測調査」と言い、全国の民間企業およそ1万社に日本銀行が直接調査を行い、景況感や設備投資計画などをヒアリングするものです。
日銀短観は、日銀が直接調査を実施するので回答率が非常に高く、信頼性も高いということで市場関係者の注目度も高くなっています。
短観には、数多くの調査項目がありますが、その中でも市場が注目しているのは「業況判断DI」と呼ばれるもので、特に「主要企業製造業の業況判断DI」が重要になってきます。
これは、自分が経営している会社の業況について強気な味方をしている人が、弱気の見方をしている人に比べて、多いか少ないかを示すものです。
そして、この数字が予想より強ければ円高、弱ければ円安になりやすいです。