CFDトレードのリスク管理(コントロール)
上手な負け方は大切
『リスク管理(コントロール)』
トレードするに当たりポジションを持つタイミングを見極める事は当然大切ですが、それ以上に持ったポジションのリスク管理はとても重要です。
相場は100戦100勝ならば良いですが、中々その様な訳には行きません。
上がると思い買っても下がってしまい、その結果、含み損を抱える事はあります。
必ず負ける時は有るのです。
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余談ですが、昔、機関投資家(生保)の担当者は勝率が100%の担当はいましたが。。。
これにはトリックが有り、買って(ロング)値上がりすれば売って利益を確定させ、売って(ショート)値下がりすれば買って手じまい、利益を確定させていました。勿論収益は自分の成績に。
もし、買って持ったポジションが値下がり、手じまいのポジションクローズをして損が発生し確定した時は部署の損失にしていたものです。
ですので、担当者は100戦100勝でした(苦笑)。
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我々一般投資家は負ける時は当然あります。
その時に『上手な負け方』で対応出来ればよいのです。
負けは負けです。でも『上手な負け方』は有るのです。
負けを如何に小さくし、トータルで利益が上げられれば良いのです。
如何にロスカットが出来るか?
つまり私情を捨て、手持ちの含み損のポジションを実現損にする判断をし、実行出来るのか?
どうしても『レートが戻るのではないだろうか?』『戻るに違いない?』『戻ってほしい?』
と思ってしまいます。
私情を捨てて、自分の決めたレベルや損失予定金額でポジションクローズを着実に実行できるのか?
CFDで利益を得ている人は、ロスカットの基準をしっかり持った人です。
資金はお金を稼ぐためのツール(道具)
含み損の状態で我慢してポジションを持ち続けた結果、値上がりして利益を確定出来る事も有ります。
しかし、逆にレートが元に戻らないだけではなく、更に予想以上に下がってしまう事も有ります。
そしてその結果、ポジションの評価金額が大きく減少してしまいます。
値上がり、値下がりは誰も100%分かりません。
しかし、事前にリスクを管理が出来ていれば、同じ損失でも額や状況は違います。
今以上の損出を拡大させず、自分の決めたリスク許容範囲内で一旦損失を確定させた上で、次の取引に集中させた方が確実です。
たった1回の負けが大負けで、資金を大きく減らし、次の収益のチャンスを狭めてしまうなんてもったないものです。
負けのパターン
トレードを10回して9勝1敗と1勝9敗、相撲や野球の勝負なら大違いですが、トレードなら1勝9敗の方が良い事だってあります。
つまり、リスク管理が上手く出来ていなかったい為に、9勝の利益は小額で1敗が大負けではどうしようもありません。
ロスカット出来ないのは心理的問題
ロスカットの重要性は頭ではわかっていてもなかなか実行はしにくいものです。
それは含み損を実現損(確定損)にしたくないと言う心理的な問題があります。
損は高い授業料と考え、自分の決めたルールの下、次回からの取引に反映させる事が重要なのです。
『強い意志』、言うは優しいのですがいざとなると。。。
でもこれが確立出来た時、あなたも『儲かる人』の仲間入りが出来るのではないでしょうか?
ロスカットのタイミング
ロスカットのタイミングは、資金量・レバレッジ・トレードスタイルによっても大きく異なります。
利幅を大きく狙う場合はリスクも大きく取り、ロスカットの水準は遅く、大きくします。
逆に、利幅を小さく狙う場合はリスクも小さく取り、ロスカットは早く、小さくします。
資金量が少ない場合やレバレッジを高く設定している場合は、リスクを限定する意味で早めのロスカットが必要でしょう。
ロスカットのタイミングは実際の取引の中で、御自身のトレードスタイルに合わせ変化させていくのが最良な方法です。