【2017年12月4週目】海外FX取引戦略

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先週は3通貨ペアとも売られる展開となりました。


ドル円は火曜日のアラバマ州上院補選での共和党現職落選が、ユーロ円はECB理事会で現状の金融緩和継続の決定が、それぞれ売り材料となりました。ポンド円はBOE政策金利で波乱はありませんでしたが、買い材料も無いため売り込まれた格好でした。


それでは、いつも通り今週発表予定の指標から見ていきましょう。


今週発表される重要指標

今週これから発表される重要指標・イベントをざっとまとめてみます。


12/18(月)
・日本時間19:00 EU消費者物価指数改定値(市場予想前年同月比+1.5%)
・日本時間24:0012月NAHB住宅市場指数(市場予想70)


12/19(火)
・日本時間09:30 RBA金融政策会合議事要旨
・日本時間18:00 ドイツIFCO企業景況感指数(市場予想117.6)
・日本時間27:10 ミネアポリス連銀総裁発言
アメリカ下院で税制改革法案採決


12/20(水)
・日銀金融政策決定会合1日目
・日本時間21:00 メイ英首相議会証言


12/21(木)
・日銀金融政策決定会合2日目、政策金利発表
・日本時間15:30 黒田日銀総裁記者会見
・日本時間22:30 アメリカ第3四半期実質GDP確定値(市場予想前期比+3.3%)
・日本時間24:00 EU12月消費者信頼感速報値(市場予想0.2)
スペイン・カタルーニャ州議会選挙


12/22(金)
・日本時間18:30 イギリス第3四半期GDP確定値(市場予想前期比+0.4%、前年同期比+1.5%)
・日本時間22:30 アメリカ11月個人消費支出(市場予想前期比+0.1%)
・日本時間24:00 アメリカ11月新築住宅販売件数(市場予想65万件)
・アメリカ暫定予算失効


以上です。今週注目のイベントは「米下院での税制改革法案採決」「カタルーニャ州議会選挙」「米暫定予算の失効」の3つですね。


水曜から木曜にかけて行われる日銀の金融政策決定会合も気になりますが、おそらく現状のゼロ金利を維持するしかできない状況なので、とくにサプライズはないのではと見ています。


今週は政治イベントが相場に影響を与えそうです。


次に今週の取引について、私なりの考えを書いてみます。



ドル円

ドル円の買い材料がない中で、火曜日に実施されたアラバマ州上院補選では共和党現職がまさかの落選となりました。この敗選によって、上院の議席内訳は共和党51に対して、民主党49に。


今後の政権運営の困難さ、トランプ大統領の求心力低下が懸念され、ドル売りが進みました。


注目のFOMCは市場の期待通り0.25%利上げを実施しました。しかし、すでに利上げは織り込み済みだったためドル円相場は上がらず。以降も円買いは強まり、一時は112円割れをする時間帯もありました。


今日のドル円


そんなドル円ですが、今週も政治イベントで動きそうです。19日には下院で米税制改革法案の採決が実施されます。ここを突破できれば、税制改革実現に前進するので、ドル高になるでしょう。否決されたら、120円割れは確実かもしれません。


22日には暫定予算が期限切れを迎えます。ここは、無難に期間延長を超党派で可決すると期待しているのですが、「まさか」もありえそうなのが今のアメリカですよね。最後まで油断できません。。


今週の方針は売りで行きます。112.90円近くまで上げてきたら新規エントリーしようと思います。反して113.20円まで超えるようなら撤退したいですね。イベントの結果次第で大きく動くこともあるので、ポジションサイズは気持ち小さめに。


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ユーロ円

ECB理事会がありましたが、結局金利据え置きで金融緩和政策の縮小とはならなかったEU。これに失望売りが殺到、1円以上下げました。


今日のユーロ円


現在戻してきており、21日のカタルーニャ州議会選挙までは波乱がなさそうなので133円まで回復するのではと見ています。


方針は中立のままですが、現状で買いエントリーし下げた分を戻すまで(133.20円辺りの水準まで)、もしくは木曜のカタルーニャ州議会選挙まで様子を見ようと思います。そこで利確して133.40辺りで反転売りエントリーが出来れば理想的ですね。


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ポンド円

先週のポンド円は買い材料がありませんでした。イングランド銀行(BOE)の政策会合がありましたが、インフレ見通しが芳しくなく、ジリジリと売り込まれる展開に。


FOMCもECBもMPCも共通しているのは、1.2年後のインフレ見通しは消極的だということですね。


今日のポンド円


ポンドで重要になるのは、20日のメイ首相議会証言です。ここまでは材料が出ないので、トレンドにしたがってトレードすればいいかと思います。


方針は引き続き中立。今、値を戻しているのでこれに乗っかって議会証言前まで維持しようと思います。後の流れは、議会証言後の動きを見て判断します。


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以上、ドル円、ユーロ円、ポンド円についてトレード戦略を考えてみました。あくまでも筆者の個人的な見解なので、参考程度でご活用ください。



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