昨日のFOMC
2018年3月21日、FOMC(連邦公開市場委員会)はマーケットの事前予想どおり0.25%の追加利上げを決定しました。
その結果、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標は1.5-1.75%のレンジに引き上げられました。
今後の米国景気に対し強気の発言も声明文に盛り込まれました。
今年の利上げ回数を今回を含め年内3回の利上げを維持した一方、4回利上げの予想者が増加。
経済の先行きに自信を強めた形です。
景気の見通しとしては「最近数カ月間に底堅さを確認した」とコメント。
2019年の利上げ予測も見直されて3回になりました。
やってはいけないSWAPポイント目当てのBigポジション保有
来年に向けて日米金利差の更なる拡大が予想されます。
日米の金利差が拡大してくると、FX通貨ペアのUSD/JPYのSWAPポイントが気になって来るのではないでしょうか。
USD/JPYの通貨ペアで、USDロングJPYショートポジションの場合、
現在1日で1万通貨で業者間で40円前後が付与されます。(毎日変動するので事前にご確認下さい)
ご参考までにSWAPポイントは、他通貨ペアはクロス円で、
トルコ/日本円で80円、
南アフリカ/日本円で100円、
豪/日本円で35円から45円、
ニュージーランド/日本円で38円から47円程度。
最近は金利が高いメキシコペソ/日本円も注目されてきています。
高金利通貨と日本円には金利差が有る為、高金利通貨を買ってUSドルロングにしていれば、毎日スワップ金利を受け取れます。
更に円高の時にUSドル円の通貨ペアを持っていて、円安局面で売却すれば、為替の差益と、スワップポイントも付与されているので、ダブルで旨い事も有りました。
しかしながら、今の日本円が絡んだ通貨ペアは相対的に以前に比べSWAP金利が低くなっています。
そのわずかな金利差のSWAPポイントを得るためにレバレージをあげて、大きくポジションを持つ事は極めて危険です。
SWAP金利も思ったほど期待出来ない上に、レバレッジを大きくかけてポジションを失っては意味が有りません。
ですので、金利目当てでのレバレッジを掛けた大きなポジション保有はとてもリスクがあり危険です。
しかしながら、今後日米の金利差が拡大されれたり、円高になってくれば、レバレッジを低くした上で、ロングポジションを持つ考えもつ検討余地は有るかも知れません。
主要国の金利の推移
日本
2007年からの10年を見ると、
2007年2月に0.25%上がって0.5%になってから2008年9月まで続き、12月には0.1%に。
それから約10年間0.1%のまま。デフレが継続
アメリカ
2006年6月5.25%から2007年8月まで続き9月から4%台に。
2008年1月には3%から12月には0.25%に。
その後は7年間の2015年11月まで0.25%。
2015年12月に0.5%、16年12月に0.75%、
そして2017年12月から1.5%。
2018年3月から1.75%。
オーストラリア
2016年8月からオーストラリアの政策金利は現在1.50%。
以前は2008年には7.25%。 2012年4月までは4%台
ニュージーランド
ニュージーランド金利2014年1月までは2.5%で4月に3%になり7月に3.5%が5月まで続き、2016年11月から1.75%に。
メキシコ
メキシコ銀行(中央銀行)は2018年3月14日開いた定例の金融政策決定会合で政策金利を0.25%引き上げ、7.25%にすることを決めた。
引き上げは06月以来4会合ぶり。
南アフリカ
2015年7月に6.00%、2016年3月に7.00% 現在6.75%
2013年12月の4.5%から翌月には10.00%。2015年から2016年10月までは7%台後半で推移。
現在も8%
トルコ
この10年を振り返ると、2008年2月は15.25%で、7月には16.75%まで。
2009年4月には10%を割れ、6.5%までに。
2011年は8月からは5.75%になり、2013年12月には4.5%
翌2014年1月には10%で現在は8%と安定。