花見の季節に思い出す事。
以前カナダの銀行に勤務していました。
その時、東京支店のSpotDealerは30歳前のフランス語と英語を巧みに話すカナダ人でした。
アイスホッケー好きな奴で、夫婦で来日し東京都港区に住んでいました。
住まいの条件はカナダのトロント本店と同じ程度の価格の家賃ではなく、同じ程度の広さだった様で、その広さはトロントでは標準でも東京の都心で言えば豪邸でとおると総務部の人間は言っておりました。
そんなとき、職場で花見のパーティーが催されました。
場所は高輪プリンスホテルで、レストランから食事をしながら見るお花見パーティー、いかにも外国人は好きな形式です。
そしてその後に、彼の自宅にほぼ全員でお邪魔することに。
高輪プリンスホテルの裏にあって、徒歩で5分、銀行が借りている一軒屋でした。
こんなに広い家はテレビでしか見た事はなかったでした。
30人位で行っても余裕のある、20畳以上のリビング。
そして庭が広くバーベキューが出来きて、2Fにはバス付きのゲストルームまで。
住んでいるのは若夫婦2人だけ。
日本人には住居手当なんか無かったですが、彼らは本店採用で来日しているので、勿論家賃は全て会社持ち。
バブルの当時、家賃はいったい幾らだったのやら。。。
ローカル採用の我々とは雲泥の差を感じた時でした。
そして彼らは自分の給料はほとんど使わず生活し、食品やお酒までも支払いは東京支店。
日本に数年駐在して本国に帰ると、トロント近郊に一軒家が建てられたとか。。。
そんな大判振る舞いが原因か分かりませんが、10年後には東京支店は撤退。
今はもうありません(汗)。
外銀、こんな時代も有りました。。。
今ではFX業者の提示スプレッドはUSドル/JPYで1銭はざらです。
業者によっては最小スプレッドが0.3銭もあります。
1998年4月に外為法改正で取引自由化されるまでは、銀行・証券・商社・生保等しか外国為替取引は出来なく、為替取引をする時は必ず外為免許の有る銀行での取引が必要となっておりました。
当時インターバンクでの取引単位はUSD100万ドル(日本円で約1億600万円)で、これを1本と呼んでいました。
そして取引レート表示のスプレッドは通常3銭から5銭でした。
USD1000万ドルの場合は10本と呼び、この場合、USD1000万ドルで約10銭から15銭のスプレッドで提示でした。
大口ですと、USD5000万ドル、50本(53億円)以上の取引もありました。
この場合は、20銭以上のスプレッド提示もありました。
逆に、地方銀行がUSD100万ドル以下でプライスを聞いてきたら、サイド(売りか買いか)を聞いたうえでプライスをずらし、提示していました。
ある自動車メーカーは、定期的に部品をカナダの現地法人へカナダドル建てで輸出して代金をカナダドルで受け取っていたので、カナダドルを日本円に円転する必要がありました。
メーカーのカナダドル売りの日本円買いです。
カナダドルの売りと方向が分かっていたので、取引は簡単で利益も大きかったでした。
その上、取引ごとにコミッションまで払ってもらっていて、今では考えられない「美味しい」取引でした。
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