こんなこともありました
世界中で一番狭かったスプレッド
FX会社に勤務していた時、こんなことも有りました。
新年の1月1日だけは、世界中の金融マーケットはお休みします。(仮想通貨は365日取引可能とされてますが。)
翌日からは通常の取引はスタートします。(但し土日の場合はこの限りでは有りません)
1月2日はシドニー(オーストラリア)・ウェリントン(ニュージーランド)市場から新年の取引がスタートです。
しかし2日朝の取引開始直後はまだまだ新年気分が強く、市場参加者も少なく取引も閑散です。
その為なのでしょうが、取引開始直後は欧米の外資系銀行を中心に売り買いのスプレッドはUSドル/日本円で何と40銭!!!
仮に仲値を106円25銭とすると、顧客がFX会社から買うなら106円45銭、FX会社に売るなら106円05銭のマーケットです。
こんなマーケットレートの時に、銀行レートとよりインサイドのレートを提示した事がありました。
それもBidOfferのスプレッドは半分の20銭でした。
つまり、仲値を106円25銭とすると、顧客が買うなら106円35銭、売るなら106円15銭のレートを提示でした。
会社のホームページ案内で、顧客に対して「最良のレートを提供する」の文面があり、その自負からか、提示レートはどの銀行より狭いスプレッドでした。
つまり世界中で一番のGoodレートを見せていました。
その後、マーケットに流動性が出てくるとBidOfferもスプレッドも狭まり通常のスプレッドになっていきましたが。。。
世界一番のGoodレートの提示は1時間位でしたけど。
その時は腹斬りレート(マーケットのインサイドのレート)で少々冷や汗もんでしたが。
(苦笑)
またこんなことも
外資系銀行で勤務している時の毎月20日前後に公表されていた米国の貿易収支の時です。
通常、多くの顧客は原則毎月第一金曜日のアメリカ雇用統計は居残りして結果を待ち、ポジションメイクしたり、クローズしたりトレードをしましたが、毎月の米国貿易収支の発表時はほとんど居残りしません。
しかしながら、時々取引先の顧客が残る事も有りました。
しかし東京のブローカーも残らない事が多く、その場合、我々はカナダの本店のトレーディングルームにコンタクトを取ってプライスをもらって顧客に提示してました。
貿易収支発表の30秒前からプライスが消え、発表の瞬間はプライスなし。
数字の良し悪しで上下しますが、発表直後からレートが出始めますが、まだまだワイド。
本店にロイタ―DealingSystemでプライスを確認し、リアルレートを確認していきますが、遅れがちになります。
その時銀行と顧客間で繋がっているダイレクトライン電話が鳴って大手商社よりプライス提示依頼でした。
カナダの本店にレートを聞くが中々出なくレートも遅れがち。
その時、電話口のその商社の受話器の後ろからブローカーの声とプライスが流れていました。
あれ?何で?彼らは、現地の取引先銀行からブローカーのリアルレートの音声だけを常時現地の支店に流していたのです。
つまり、ニューヨークののリアルタイムのレートを知りながら、我々にプライスを聞いていた訳でした。
こちらは、東京のブローカーがいないので本店経由のレートのみ。
彼らは自分に有利のレートの時だけ約定をしてました。
これでは到底太刀打ちなんか出来ません。
銀行よりも商社の方がレート詳しい上、約定もコントロール。
「今、ドル円幾ら?」幾らじゃないよ、貴方の方が良く知っているじゃないですか。
ちょっと、いや、かなりずる過ぎる。
これでは絶対顧客が有利。勝てる訳ないですよ。
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