為替相場が荒れています。昨夜は特にユーロ円が予想外の動きとなりました。。
先週、プラートECB理事が示唆した通り、ECB理事会は金融量的緩和政策の一環である資産購入を「年内に終わらせる」と発表しました。
ECBは資産購入を12月で終了へ、10月からは減額|ブルームバーグ
この決定を市場は織り込み済みで、この段階ではユーロ円相場は安定していました。政策金利も予想通りに0.00%据え置き。ここまではOKでした。。
市場に衝撃を与えたのは、理事会後記者会見でのドラギ総裁の発言です。多くの市場参加者は「資産買い取り減額=近い将来での利上げ開始」と捉えていたはずですが、ドラギ氏はなんと、「2019年夏まで金利は現水準にとどまる」と表明!
これは全くの想定外で、ユーロは大暴落。完全なユーロ安誘導となりました。
130円の境界線上にあったユーロでしたが、ドラギ総裁の発言を受けて、2円以上近く下落。昨夜は127.75円でクローズとなりました。
正直、「余計なことをしてくれたなぁ」という感想です(泣)持ってたポジションは当然ストップついてました。。
下げ過ぎな印象があり、下げた分を戻す余地があります。問題は買い勢力がどこまで伸びてくるかですね。買う場合は慎重に行きましょう。
FOMC(13日)で25ベーシスポイントの利上げが実施され、さらに「年内にあと2回の利上げ」が決まったドル円も、昨日は大きく動きました。
トランプ大統領が中国製品に対する制裁関税を了承したことが報道されると、じわりじわりとドル円は下がり、110円割れへ。
トランプ大統領が中国製品500億ドル相当への関税を承認|ブルームバーグ
米国首脳会談前日まで開催されていたG7でも保護貿易政策に固執し、6か国首脳との対立が浮き彫りになったトランプ大統領の姿が印象的でしたから、今回の決定は予想外ではありません。 でも、こんなに早く決定するなんて、アクションが早すぎる(苦笑)
すでに110円台に戻ってきているので、ドル円はこのまま買い戦略の維持で問題ないかと思います。 それにしても、トランプ政権が存続している間は、本当に良くも悪くもトランプ大統領の一挙手一投足に相場は影響を受けます。 この状況は心休まりませんが、相場が動くということはそれだけトレードチャンスが生まれるので、上手く利用していきましょう。
昨日のインパクトが大きすぎて忘れがちですが、今日は日銀政策決定会合が控えています。政策金利と黒田総裁の記者会見があるわけですが、まぁ市場にインパクトは残さないでしょうね。。「スルーしても大丈夫」とは言えないので、話半分くらいでチェックしておけば十分だと思います。
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