先週はクロス円通貨ペアが全体的に大きく上昇に転じました。
トルコリラ危機のほとぼりが冷め、ジャクソンホール議会でパウエルFRB議長が利上げ継続の方針を示し、円売りに拍車が掛かっています。月を通して大きく動いた8月ですが、今週も活発な値動きが見られることを期待したいですね。
それでは、今週発表予定の重要イベント・指標を見ていきましょう。
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今週発表される重要指標
今週これから発表される重要指標・イベントをざっとまとめてみます。
8/27(月)
・日本時間17:00 独8月IFO企業景況感指数(市場予想101.9)
・英バンクホリデー
8/28(火)
・日本時間22:00 米6月ケース・シラー住宅価格指数(市場予想前年同月比+6.4%)
・日本時間23:00 8月リッチモンド連銀製造業指数(市場予想18)
・日本時間23:00 米8月消費者信頼感指数(市場予想126.5)
・フロリダ州&アリゾナ州予備選
8/29(水)
・日本時間10:30 鈴木日銀審議委員記者会見
・日本時間15:45 仏2018Q2GDP改定値(市場予想前期比+0.2%)
・日本時間21:30 米2018Q2実質GDP改定値(市場予想前期比+4.0%)
8/30(木)
・日本時間16:55 独8月失業率(市場予想5.2%)
・日本時間18:00 EU8月経済信頼感(市場予想111.9)
・日本時間18:00 EU8月消費者信頼感(市場予想-1.9)
・日本時間21:00 独8月CPI(市場予想前月比+0.2%)
・日本時間21:30 米7月個人消費支出(市場予想前月比+0.2%)
8/31(金)
・日本時間08:30 日7月失業率(市場予想2.4%)
・日本時間08:30 日7月有効求人倍率(市場予想1.63)
・日本時間08:30 日7月鉱工業生産(市場予想前月比+0.2%)
・日本時間18:00 EU7月失業率(市場予想8.2%)
・日本時間18:00 EU8月消費者物価指数(市場予想前年同月比+2.1%)
・日本時間22:45 8月シカゴ購買部協会景気指数(市場予想63.0)
・日本時間23:00 8月ミシガン大学消費者態度指数(市場予想95.5)
今週の目玉イベント・指標は欧米の2018年Q2GDP改定値、日本とEUの失業率、欧米の消費者物価指数となります。ポンドについては重要指標は特にありません。個人的には、火曜に投開票が予定されているフロリダ州とアリゾナ州の予備選の結果がドル相場に影響を与えるものと考えています。
本日はイギリスがバンクホリデーでお休みのため、ロンドン時間の取引量が減少するのではないかと思われます。チャートの動きに注意して取引していきましょう。
ドル円
先週のドル円は、2円近く上下する活発な値動きが印象的でした。
<p月曜日にトランプ大統領がロイターのインタビューにおいて「利上げが気に入らない」とFRB批判をしたため、一時109.75円まで急落しました。日が明けると、底を打って反転。トルコリラ危機の後退、FOMC議事要旨などもドル買いを支えました。
金曜日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長講演が先週のハイライトとなり、トランプ大統領の発言に影響されることなく、パウエル議長が利上げの姿勢を堅持したため、ドル円は111.50円直前まで値を伸ばしました。
米中次官級貿易交渉が事態打開につながらなかったこと、ロシア疑惑をめぐってトランプ大統領弾劾の可能性が取りざたされていること、など懸念材料がありますが、ナスダックとS&P500が過去最高値を更新したこともあり、ドル円相場は底堅く推移しています。
今週の取引方針は買いとします。月曜オープン後、少し売られていますが、これは押し目買いのチャンスだと判断できます。買いエントリーを110.90円、利益確定を111.30円円、損切を110.65円、と設定します。
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ユーロ円
ユーロ円は週を通して綺麗な右肩上がりのトレンドを描きました。一週間の値上げ幅は3円を超え実りの多い買い相場でしたね。
トルコリラショックを受けて、欧州金融機関の不良債権についての報道が特に出なかったため、ユーロ売りが一服。再び買われ出した格好です。欧州各国のPMIも悪い値ではなく、トレンドの腰を折ることもありませんでした。ECB理事会議事録もユーロ買いに貢献しました。
今週もEU・仏・独で、消費者物価指数・GDP改定値・失業率など、指標が相次いで発表されます。ブレグジット交渉の報道が不透明ですが、トレンドは今週も変わらないのではと個人的には期待したいところ。
今週の取引方針は買いとします。129.00円で買いエントリー、利食いは129.50円、損切りは128.70円にそれぞれ設定します。
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ポンド円
ポンド円も大きく値を伸ばしました。
先週はイギリス関連の指標はありませんでしたが、ユーロに釣られて買いが進んだものと思われます。イギリス政府関係者から「合意なしのEU離脱」対策について示唆があったため一時調整が入りました。
それ以降、ポンド買いの勢いは減速しましたが、143.10円にタッチして金曜クローズを迎えました。
引き続きブレグジット関連の報道に左右される懸念がありますが、今週の取引方針は買いとします。142.60円で押し目買い、利食いは143.00円、142.30円で損切り、と設定します。
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以上、ドル円、ユーロ円、ポンド円についてトレード戦略を考えてみました。あくまでも筆者の個人的な見解なので、参考程度でご活用ください。
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