「ハードブレグジット（合意なしのEU離脱）」への懸念が中心となっていたブレグジット交渉ですが、火曜日に前向きなニュースが出たため、相場の潮目が変わりました。同日ポンド円は143.10円から144.85円まで1.7円も上昇。
これはブレグジット交渉のEU主席交渉官であるバルニエ氏が「交渉期限までの合意は実現可能」と発言したためです。
英ＥＵ離脱交渉、８週間以内の合意成立は「現実的」｜ブルームバーグ
欧州でのリスク懸念が後退したため、ユーロ円、ドル円など他通貨の市場心理も改善。一時踊り場状態だったマーケットに買い注文が再び流入してきました。
市場がリスクオンに傾いたことで、昨夜のBOEとECBのイベントへの期待感が高まります。因みに昨夜は以下のイベントが発表されました。
・20:00 英BOE政策金利：結果0.75%（市場予想0.75%）
・日本時間20:00 英BOE資産買取プログラム規模：結果4,350億ポンド（市場予想4,350億ポンド）
・日本時間20:00 英MPC議事要旨
・日本時間20:45 ECB政策金利：結果0.00%（市場予想0.00%）
・日本時間21:30 ドラギECB総裁記者会見
指標については市場予想通り金利等を据え置きましたがが、MPC議事要旨において、BOEは経済成長率の見通しを上方修正しました。
英中銀：経済成長見通し上方修正、政策金利は据え置き｜ブルームバーグ
また、ドラギECB総裁もECB理事会後の記者会見にてEU域内の景気見通しについて楽観的な見通しを示しました。
ＥＣＢ理事会後のドラギ総裁発言要旨｜ロイター
ブレグジットに関する不安が後退したため、これらの前向きなニュースが素直に受け止められ、クロス円通貨ペアにはさらに買いが集中。ポンド円は146.50円を超える水準まで急伸しています。
この価格になってくると、流石に上値は重い感じです。146.90円辺りで戻り売り、そして146.00円辺りで押し目買い出来れば最高ですね。
ユーロ円もドラギ発言に併せて高騰。2週間ぶりに130.80円まで回復しています。131円に乗せられるか気になるところですね。
ユーロ円も同じく伸びなくってきました。調整が少し入るのではないかと思われます。
ドル円にもリスクオンの効果が波及し、昨夜から上昇を続けています。NY時間には1ヶ月半ぶりに112円に到達！
ここからの焦点は、112円台の水準に定着できるかということでしょう。この領域に踏みとどまれれば、もう一段階上を目指せそうです。ただし、そうなるとトランプ大統領の口先介入（「ドルが高すぎる」）がまた発動するかも。。。？
さて、海外FXお役立ちガイドは9月12日より、「ドル円レート予想レース」をLINEアカウント上でスタートさせています。
早速たくさんの方に予想レートを呟いていただいていますが、昨夜のマーケットで予想がずれてしまった方もいらっしゃるかもしれません。21日（金）の市場クローズまでまだ時間がありますが、このレートレースでは何回でも投稿可能なので、定期的にメッセージ投稿されることをおすすめします。
是非お気軽にレートレースにご参加ください。
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