【2018年12月1週目】海外FX取引戦略

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12月になり、2018年も残すところあと1ヶ月を切りました。街はクリスマスモードに移り変わってきましたね。

先週はG20と米中首脳会談待ち、EU離脱合意案の英議会承認見極めの展開に終始した印象でした。

各通貨の動向は以下で詳しく取り上げます。まずは、今週発表予定の重要イベント・指標を見ていきましょう。

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今週発表される重要指標

今週これから発表される重要指標・イベントをざっとまとめてみます。

12/3(月)
・日本時間17:55 独11月製造業PMI改定値(市場予想51.6)
・日本時間18:00 EU11月製造業PMI改定値(市場予想51.5)
・日本時間18:30 英11月製造業PMI(市場予想51.7)
・日本時間23:45 米11月製造業PMI改定値(市場予想55.4)
・日本時間24:00 米11月ISM製造業景況指数(市場予想57.5)

12/4(火)
・日本時間18:15 カーニーBOE総裁発言
・日本時間18:30 英11月建設業PMI(市場予想52.5)
・日本時間19:00 EU10月PPI(市場予想前月比+0.5%)

12/5(水)
・日本時間17:55 独11月サービス業PMI改定値(市場予想53.3)
・日本時間18:00 EU11月サービス業PMI改定値(市場予想53.1)
・日本時間18:30 英11月サービス業PMI(市場予想52.5)
・日本時間19:00 EU10月小売売上高(市場予想前月比+0.2%)
・日本時間23:45 米11月サービス業PMI改定値(市場予想54.4)
・日本時間24:00 米11月ISM非製造業景況指数(市場予想59.0)
・日本時間26:00 パウエルFRB議長発言
・日本時間28:00 ベージュブック

12/6(木)
・日本時間16:00 独10月鉱工業生産(市場予想前月比+0.3%)
・日本時間22:15 米11月ADP雇用統計(市場予想前月比+19.5万人)
・日本時間22:30 米10月貿易収支(市場予想-550億ドル)
・日本時間24:00 米10月製造業新規受注(市場予想前月比-2.0%)

12/7(金)
・日本時間16:00 独10月小売売上高指数(市場予想前月比+0.4%)
・日本時間19:00 EU2018Q3GDP(市場予想前期比+0.2%)
・日本時間22:30 米11月非農業部門雇用者数(市場予想前月比+20.0万人)
・日本時間22:30 米11月失業率(市場予想3.7%)
・日本時間22:30 米11月平均時給(市場予想前月比+0.3%)
・日本時間22:30 米12月ミシガン大学消費者態度指数(市場予想97.0)

今週は12月第1週目。ということは、2018年最後の米国雇用統計(7日)が発表されます。文句なしに今週一番の注目イベントです。FOMCでの利上げは織り込み済みですが、利上げを後押しするような良い数字が出てくるか気になります。

その他の経済指標としては、欧米PMI(3日、5日)、カーニーBOE総裁発言(4日)、ADP雇用統計(5日)、ISM非製造業景況指数(5日)、パウエルFRB議長発言(5日)、EU2018Q3GDPが注目すべきイベントです。なかでも、ADP雇用統計とパウエル議長発言が比較的重要です。

ドル円

先週のドル円は、G20期間中の米中首脳会談に関する情報に動かされました。

今日のドル円

週前半は、米中首脳会談での貿易戦争休止への期待感からドルが大きく買われ、一時1140円にタッチ。しかし、パウエルFRB議長が講演にて、来年の利上げペース現象を示唆したため、ドルは113.25円まで反落。

その後は割安感から徐々にドルが買われましたが、週末の米中首脳会談の結果待ちのため、113.47円で金曜クローズを迎えました。

注目の米中首脳会談では、期待通り貿易戦争の一時休止で合意。月曜オープン直後113.80円まで急上昇しています。
米中首脳の「休戦合意」、トレーダーは19年に向け慎重姿勢崩さず|ブルームバーグ

今週の取引戦略は買いとします。ただし、まだ高値圏ですので、113.50円を割ってから買いエントリーをしたいですね。113.70円で利食い、113.30円で損切りを設定します。

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ユーロ円

予想外な動きで驚かせてくれたのが先週のユーロ円です。

今日のユーロ円

EUによるイタリア制裁準備のニュースで下げた分、週前半にユーロは買われ128.80円まで回復。下げた分を完全に取り返しました。

しばらくEU関連のニュースもなく、利益確定でじわじわ下げ始めましたが、ユーロドルが急上昇した流れを受けて、ユーロ円も釣られて買われます。2週間ぶりに129.20円を超えました。

しかし、G20待ちで主要通貨に対してドルが買われると、ユーロも下落。128.40円台まで売られました。本日は上に窓が開き、128.85円で取引がスタート。ここからの動きはまだ方向感が出ていません。

今週の取引方針は中立とします。129.00円まで上がったら売りエントリー、128.60円に利食い、損切りは129.20円とします。一方、128.60円を下回ったら買いエントリー、利食いは128.88円、損切りは128.35円に置きます。

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ポンド円

先週のポンド円にもそこそこ動きが見られました。

今日のポンド円

EU首脳会議で了承を得たEU離脱合意案。次なる焦点は英議会での了承・議決となりますが、メイ首相の議会戦略について芳しくないアップデートが入ってきたため、ポンド円は売られます。

カーニーBOE総裁発言もブレグジットへの不安感を誘ったため、ポンドは144.50円を一時下回るほど大きく売られました。
英中銀、EU離脱「無秩序なら短期で景気後退」|日本経済新聞

その後は割安感から買い注文が入りますが、145円を目指すレンジ展開で金曜クローズとなりました。現在も方向感は形成されていません。

今週のポンド円も引き続き、英議会の動向がポイントとなりそうです今週の取引方針は引き続き中立です。買いの場合、144.75円で買いエントリー、145.10円で利食い、144.55円で損切りとします。売りの場合、145.35円で売りエントリー、利食いは144.85円、損切りは145.65円、と設定します。

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以上、ドル円、ユーロ円、ポンド円についてトレード戦略を考えてみました。あくまでも筆者の個人的な見解なので、参考程度でご活用ください。

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