ある通貨ペアの為替レートを見ていて気がついた事が。。。
AUDドルとNZDドルの為替レートの関係です。
自分なりにざっくり持っていたイメージが、「AUDの9掛け(9割)がNZD」。
実際に調べてみると、
「AUDは2013年初めまではAUD/NZDが1.25」と8掛け(8割)でした。それからAUDに対し、NZD高が進み2013年11月には9掛け(9割)までに。
一時、2015年3月には1.00((同レート)近くまでのAUD売りNZD買いが進みました。しかし1.00は超えられず、3ヶ月後の6月には1.1263まで急反発してました。
そして今日3月22日(日本時間正午)現在1.0315近辺での推移。前回2016年9月の安値1.0276を切って初めて1.00を切る事が出来るのか。。。
通貨ペアで気になるのがあれば調べるのも面白いかもしれません。
以前、豪州債券を購入するにあたり、為替レートはAUD/JPYの70円台は買い、90円台は売りのイメージも持っていました。今の水準は買いのレベルなのでしょうか。
また、NZDは60円台は買いで80円台は売りのイメージがありました。
20年間の動き
AUD/NZD
2001年11月1.2560から2002年12月に1.0690まで下げ戻りは小さく2005年11月に1.05われ1.0461まで。ゆっくり戻し2011年3月に1.3562まで。この時が豪ドルの最高値でした。
その後2015年にかけて下げ続け、4年後の2015年4月には1.0033つけ1.00が見えかけました。2015年の1.0033まで約300bs、NZDがAUDを抜けないと見ればこのレベルは買いなのでしょうか?
2010年前半は8掛け、2010年後半は9掛け、そして2020年は10掛けの同レートになるのでしょうか???
USD/CAD
1993年5月1.2684。2002年2月まで右肩上がりで1.6027までつけ、そして2002年12月から下落に転じ、2007年9月には1.00割りこみ、10月に0.9418までつけました。
2009年2月に1.2771まで急回復するが再び下げ、2011年4月には0.9285の25年来のUSDドル安値をつけました。チャート的にはこれがWボトムを形成した形になり、2016年1月に1.4029まで戻し、その後は1.3を挟んだレンジ取り引きに終始しました。
2011年5月1.0637まで戻すも、そこからゆっくり下落7月に0.9471(過去10年の最安値)つけました。その後、ゆっくり戻し2015年1月に1.2台を回復してから2016年1月1.4474までに53%上昇しました。
その後4年間は1.3レベルを挟んで比較的安定的に推移してます。
AUD/CAD
1993年6月0.8502。上昇し、1996年11月には1.1121の26年間の最高値をつけました。それから一転、下げに転じ2001年3月0.7565まで約32%下落。この水準がAUD最安値となり、再び2004年2月の1.0395まで戻しました。
その後2010年6月からは、1.00を挟んで0.9から1.07のレンジ取り引きで比較的安定した動きで推移しています。
オーストラリアとカナダの通貨、ひとくくりにされこの2通貨の強弱を見るとなぜか安定しています。以前は高金利通貨・資源国通貨としてSWAPポイント狙いで人気のあった通貨同士、惹かれあう何かがあるのでしょうか?
改めて為替レートを見ると、3月22日正午現在AUD/JPY78.65円、NZD/JPY76.26円、CAD/円82.86円と3通貨の差は対円で約5円以内。
AUDとNZD、為替レートが1.00レベルで落ちつけば、為替リスクなく同値。南太平洋の小国も合わせ、EUROの様に単一通貨なんて個人的には面白いと思うのですが。
実現させる動きなんてあるのでしょうか。。。
欧州では英連邦の主、英国のEUからの離脱問題Brexitで揺れる中、欧州の裏側にあたるオセアニアの人々はどう思っているのでしょうか。。。
SWAPポイント
4カ国の買い持ちのSWAPポイントを見てみると、FX業者によって差はありますが、現在(2019年3月22日)SWAPポイント(1取引:1万通貨当たり)は下記のとおりです。御参考までに(1日当たりと、1年間持ち続け、SWAPポイントを得た場合の総額)
米国 78円(1万米ドル@111円換算だと111万円投資で、1日78円*365日=28470円)
豪州 33円(1万豪ドル@ 79円換算だと79万円投資で、1日33円*365日=12045円)
ニュージーランド32円(1万NZドル@ 77円換算だと77万円投資で、1日32円*365日=11680円)
カナダ 37円(1万CADドル@ 83円換算だと83万円投資で、1日37円*365日=13505円)
がつく計算になります。
本日3月22日、日本の債券市場で長期金利は低下しました。
指標とされる新発10年物国債の利回りは3月20日の終値比0.025%低下のマイナス0.065%。これは2016年11月以来2年4ヶ月ぶりの低水準です。
日本と上記3カ国の金利差が広がれば、改めて3ヶ国通貨を持って円を売り、SWAPポイントを享受できるメリットも検討しても良いのではないでしょうか。
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