マイナス金利と「72の法則」
皆さんはご存じでしたでしょうか?「72の法則」。
例えば、100万円を10年間で2倍の200万円にする為には、年利何パーセントでの運用が必要だと思いますか?
これですと現在のこのマイナス金利の世の中ではなかなか実感が湧きにくいかもしれません。
では、100万円を借りて返済しないで居続けていると、何%の金利で借りていると、100万円の借金は10年後には2倍の200万円になってしまうと思われますか?
答え : 7.2%です。
これには計算式「72の法則」というものがあります。
この法則は、リターン金利から複利で投資(借金)した元金が2倍になるまでの年数を知ることが出来るもので「72÷(金利)」が基本になります。
つまり、72÷(借りたり・預けたりする金利レート)=10年 になる訳です。
⇒ 72÷10年=7.2% ということになります。
しかし、借りた場合には返済金利が複利で増えてしまう訳ではなく、単利ですので単純に年利10%ということになります。
過去にはこんな良き?時代がありました。
1980年4月14日...8.00%
定額貯金で3年以上預けると年利8%もの利子がつく時代がありました。「72の法則」に当てはめると、72÷8%=9年
つまり、9年で元金が2倍になった時期です。
1991年11月25日...5.50%
72÷5.5=13.1
この時で13.1年で2倍になりました。
小生も、信託銀行が出していた複利の10年定期預金で預金が倍になるんだと思っていたものでした。
ゼロ金利の現在では、何年たっても金利が付かず増えません。
仮に1%の金利(現在の金利水準では1%の確定金融商品はありませんが。)でも、利子所得(所得税15%と地方税5%の合計20%、さらに2013年からは東日本大震災の復興特別所得税0.315%)の合計20.315%がかかります。
72÷1%=72年掛かかるのが、実際は72÷(1-0.20315=0.79685)=90.4年かかることに。
生まれたときにご祝儀でくれたお金が、90年後にやっと2倍ということですね(苦笑)。 しかし、ゼロ金利ではそれすら無理ですね。
逆に借金は?
消費者金融の上限金利の変遷
金利が制定された年 適応された上限金利(年率)
1953 109.5%
1983 73.0%
1987 54.75%
1991 40.0%
2001 29.2%
2010 20.0%
2019年現在でも20%とした場合、
72÷20%=3.6年 つまり借りて何も返済しないと、約3年半で借金は倍に。
1983年までは法律では、109.5%まで許容されていたので、この場合、0.65年(72÷109.5=0.65年)で借金が2倍になっても許されていたということになってました。
改めて高金利は「良きにつけ悪しきにつけ」資産・負債に影響は大きいと思い知らせてくれるものと感じました。
皆さん、借金は慎重に!!!
豪ドル/円
2019年4月下旬には80円近辺で推移。5月中旬に75円割れ、7月は75円~76円のレンジトレードで推移。
8月1日までは74円から76円のレンジ相場が2ヶ月半続きました。8月2日から値を下げ、7日には71円割れまで。26日には2008年9月以来、11年ぶりとなる瞬間70円割れまでつけました。
これは米中貿易摩擦の悪化による豪州への影響が強く、豪州売りの要因とされています。
(2008年9月、この時はリーマンショックで8月の100円台から1ヶ月で70円割れまで売られて下げは続き、12月には54円99銭(最安値)まで。2007年には107円81銭(最高値)を付けていました)
8月は71円から72円50銭のレンジに終始。
9月4日からは値を戻し11日には74円を超えていました。15日に74円50銭付け、8月1日以来となる戻り高値まで。
その後は下げるも、72円50銭レベルはサポートラインになってます。
豪ドルは米中貿易戦争におけるトランプ大統領による対中関税の引き上げ先送り表明の発言で、豪州の主要輸出先としての中国の景気減速懸念が後退したのを受けて、対米ドルに対しても先週には対米ドルで1豪ドル=0.69近くまで上昇し、
7月末以来2ヶ月弱ぶりの高値をつけています。
ここ近年、豪州は鉄鋼石や石炭の輸出先としての中国に対する依存度が高く、中国の景気動向に豪ドル相場は反応しやすい面があります。
1994年から2017年の24年間の豪/円を振り返ると、
高値平均は89円10銭、安値平均は71円63銭でした。
歴史的に見てこの70円前半の水準は中長期のタームで考えた場合、良い買いの水準ではないのでしょうか? そして中期的には75円以上は売りでしょうか?
ビットコイン/円
9月25日未明、3時半過ぎに101万円から40分には100万円の大台を一気に割れ、1時間後には89万円割れまで。
7月17日、7月28日、8月29日、30日と瞬間100万円を割れましたが直ぐにもどしており、6月19日以来3ヶ月ぶりの下げです。90万円割れは、6月13日以来となります。
その後は90万円を挟んでの小動きでの推移です。
24日ドルベースでは、ビットコインは一時17%安、イーサは一時25%安、ライトコインは一時21%下げました。
下げの理由として
ビットコイン先物取引量の低調。
24日午後に米国株式相場が下落になるなど、全般的なリスクオフを指摘。
ドルベースのチャートでもテクニカル的に買いにくい状態。
8000ドルから8500ドル(日本円で85万円から91万円レベルは買い圧力が相当強いとされ、これ以上の一段の下げはマーケットコンセンサスとしては否定的の様です。