2019年は史上最少のドル円変動幅に!!??
先週の11月7日、8日にドル円は109円50銭超えを2度トライしましたが、抜けきれず失速した感がありました。
今週18日にも一時109円07銭まで上昇しましたが。
2019年も残すとこあと1ヶ月強となりました。
ここからドル円の為替レートが大きく動かなければ、1973年以来の最少変動幅(2019年高値112円40銭、安値104円46銭とすると、差は7円94銭)で終わる可能性が大と見ていいのでしょうか。
変動幅(変動幅/年始値)を詳しく見て見ると、
2017年から3年続けて変動幅は10%以下に(2019年12月末までこれから大きく変動しないと仮定)。
2016年こそ変動幅は18%台でしたが、2015年は8%台と過去5年で4回が10%以下となっていました。
2013年、2014年は20%以上の変動率でした。
2016年18%台
2017年9%台
2018年8%台
2019年7%台
2016年と比較すると、翌2017年の変動率は半減し、その後も低下し続けています。(1995年から2019年の25年間の平均変動幅は17円38銭で変動率は16.1%でした。)
2020年もこの傾向が継続されるならば、2020年年初のレートを109円と仮定すると、7%の変動率ですと、7円63銭。円高方向には101円37銭、円安方向には116円63銭に。
変動率の低下傾向が続けば、来年、ドル円は100円割れの円高にはならないのでしょう。
毎年11月の第3木曜日
明日21日(木)は、ワイン好きにはたまらないボジョレーの解禁日です。今から楽しみにされているワイン好きの方も多いのではないでしょうか。
今回はこのボジョレーヌーボーの当たり年とドル円変動率のアノマリーの関連性があるのか検証してみました。
ありました。。。 こんな結果が見えてきました。。。
過去のボジョレーの当たり年とその年のコメント
1996年「10年に1度の逸品」
1997年「まろやかで濃厚。近年まれにみるワインの出来で過去10年間でトップクラス」
2001年「ここ10年で最もいい出来栄え」
2002年「過去10年で最高と言われた2001年を上回る出来栄えで1995年以来の出来」
2003年「110年ぶりの当たり年」
2006年「今も語り継がれる1976年や2005年にちかい出来」
2009年「過去最高と言われた2005年に匹敵する50年に一度の出来」
2010年「2009年と同等の出来」
2011年「100年に1度の出来とされた2003年を超す21世紀最高の出来栄え」
2015年「過去にグレートヴィンテージと言われた2009年を思い起こさせます」
2017年「豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい」
2018年「しっかりとして味わい深く、同時になめらかで複雑」
「2017年、2015年、2009年と並び、珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれるでしょう」
このボジョレーの当たり年とドル円の変動率と比較して分かることは、
1. 変動幅が大きく20%以上の年はボジュレーヌーボーの出来は良くない。
1995年、1998年、1999年、2008年、2013年、2014年 ⇒ 6年はすべてに該当し出来栄えの良くないボジョレーの年でした。
2. 変動率が10%以下の年はボジョレーが旨い
2006年、2015年、2017年、2018年、2019年(予測)⇒ 5年とも当たり年でした。
3. 近年ドル円の変動率が低下とともに当たり年が増加(過去5年のうち4回は〇)しています。
4. 過去11年間(2009年から2019年)で当たり年が7年
5. 1998年から2000年の3年間と、2004年から2008年の5年間の8年間で見ると2006年以外の出来栄えは良くなく、
1998年から2008年の11年間で見てみると8年間はだめでした。
そして2019年は美味しいボジョレーに仕上がった様です。
市場関係者の間ではこんな言葉が言われています。
『為替ディラー殺すにゃ刃物はいらぬ、為替の値動き止めればいい!!』
まさにそうです。これから想像すると、近年市場参加者は、流動性の乏しくなったマーケットで利益を得るのに苦労して1年を過ごして苦杯をなめているのかもしれません。
しかし、流動性の乏しい年はボジョレーの当たり年です。解禁日には美味しいワインを飲んで1年間の傷をいやしているのでしょうか。
本当は大きく儲けてビンテージワインを傾けたいのでしょうが。。。
来年も美味しいボジョレーは飲みたいですが、動かない相場には困りますが。。。