12月、師走に入り、市場は今年も昨年12月同様にいきなり冷水を浴びせられた形でしょうか。
月曜日・火曜日の2日間の下落は549ドル(11月27日の引値は28164ドル)で11月末比1.95%の下落となりました。
先週の高値と12月3日の安値(27325ドル)を比べると、一時800ドルを超えた下落となりました。
中国との貿易協議合意が近くなされるとの楽観ムードから来年の大統領選挙後まで待つとの合意先送りで楽観論は消え、
ドル/円と日米金利差の相関関係
日米金利(10年)差とドル円の価格はある程度の相関関係を見ることができます。
この1年間のドル/円と日米金利差を見ると、大まかに言えることは、
金利差が
1.6%でドル円は106円、
1.8%でドル円は107円、
2.0%でドル円は108円、
2.2%でドル円は109円、
2.4%でドル円は110円、
2.6%でドル円は111円、
2.8%でドル円は112円。
2019年1月は日米金利差が2.6%から2.8%で推移し、ドル円は108円から110円でした。
(金利差だけから見ると、為替レートは111円から112円程度が適正であるため、2~3円、円が評価されている状況でした。
2月から10月は金利差が1.7%から2.8%、105円から112円とほぼ比例したレートの範囲内での動きでした。
11月金利差が1.8%から2.0%での推移で為替レートは108円から109円50銭を挟んで
の動きでした。
1.8%から2.0%の金利差では107円から108円程度が適性レベルですので、金利面から見ると現在の水準より1~2円程度の円高があってもおかしくはないでしょう。
12月に入り、米10年国債は買われ一瞬1.7%を割れるが現在(12月5日午前9時)1.77%。
日本10年国債は現在(12月5日午前9時)-0.023%。
ドル債が買われ金利差が縮小し、1.79%程度に。
金利差で1.8%は107円が適正とされるレベルで、現在(12月5日午前9時)は108円85銭。
2円程度の円高になってもおかしくないかもしれない。
逆に、この109円レベルには金利差2.2%程度が必要とされ、日本国債の利回りがマイナスの中、米国債が2.2%を超えるにはリスクオンで株価もさらなる高値を追う必要があります。
市場はリスクオフのながれが強くなりつつある中、円高?
金利差とリスク面からドル円の関係を見ると
金利差拡大時のドル円
リスクオフ ⇒ 経済指標やマーケットの地合いの悪化からの下値不安
リスクオン ⇒ 地合いの良さからキャリー・トレードが進みドル買いからのドル高円安
金利差縮小
リスクオフ ⇒ 米国株が売られ、債券にシフトが進み、ドル売りからドル安円高に
リスクオン ⇒ 底堅く上値重い
リスクオンリスクオフ
過去を見ると
1985年以降、現在まで日米10年債の金利差は常に『米国債>日本国債』の状態で、その 金利差は2~3%程度で推移してきました。
もう少し詳しく、2016年1月から過去4年間の金利差で見ると、2016年1月から11月は1.6%から2.0%程度、
その後11月からは広がり2017年は2%から2.6%程度に。
2018年1月からは更に広がり、2018年11月には一時3.1%を超えていました。
現在は2%以下の水準です。
動き出したVIX指数
2019年11月、11から13%程度で推移しボラティリティーの低かったVIX指数は12月に入り、16%手前まで上昇。これは10月10日以来の水準です。
10月8日につけた20%超えまで上昇する要因は中々見えて来ていません。
ビットコインは買われず
11月8日に100万円を割れてから、25日には75万円割れまで。
戻りも弱く85万円までで、再び80万円割れ。
12月4日83万8000円までもどすも現在は78万円台での推移。
それでも1年前は40万円前後で推移してました。ちょうど今は2倍の水準です。
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