ビットコイン先物
今からちょうど2年前の2017年12月11日、シカゴ・オプション取引所(CBOE)で仮想通貨ビットコインの先物取引がスタートしました。
(CBOE は2019年夏に取引量が少なく終了しています)
先物市場がスタートしたことにより、現物のヘッジ機能としての先物取引が可能になりました。
これまでは出来なかった先物取引を使ってのヘッジ、つまり『現物のビットコインを買って、リスクヘッジとして先物を売る、または、現物を売ってリスクヘッジとして先物を買う』ことが可能になった形です。
同月にはシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)でも先物取引がスタートしています。(現在はCMEだけに)
2017年12月には1ビットコイン(BTC)が2万ドルをつけています。
この要因の一つとしてCBOE(シカゴ・オプション取引所)とCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)でビットコイン先物が上場されたことも一つの要因として挙げられています。
2009年1月に誕生した世界初のビットコイン
2009年5月には生みの親とされているサトシ・ナカモトなる人物の論文が投稿されました。
そして2010年5月22日、ピザ2枚を1万ビットコインで購入したのが最初の取引とされています。
ピザ1枚あたりの価格は5000ビットコイン。
2017年12月に最高値をつけた1ビットコイン2万ドルで換算すると、1枚が1億ドル(ドル円108円計算で108億円!!)
1枚でピザを我慢して108億円。ピザ1枚を20ドルと仮定すると、価値は8年弱で一時500万倍になったことになるのでしょうか。
もう訳がわからなくなりますね。アフリカのどこかハイパーインフレ国の午前と午後では価格が上昇しているなんてもんじゃありませんね。
ここ3年間のビットコインの動きを見ると、
2017年
2月に1000ドルを超え、
5月に2000ドル、
8月に3000ドル、4000ドル、少しもみ合った後、
10月に5000ドルを超えてから一気に駆け上がり、
12月に10000ドル、20000ドルを突破。
2018年
2018年1月には10000ドル割れ。
2018年、高値は17200ドル、6000ドルレベルがサポートラインでしたが、11月に下げ12月には3200ドル台へ。高値からの下落幅は14000ドルで価値は1/5以下に。
2019年
2月23日に一時4000ドルを回復し、4月1日には4100ドル台ヘ。
4月2日から急に値を戻し、6月21日には10000ドルを回復し、同月26日には13000ドルを回復。
一時的に10000ドルを割れながらも9月20日までは10000ドルを維持していましたが、その後は大幅下落。
10月27日に9500ドルを回復するも戻りもここまでで、11月24日には6900ドルを割れています。
こんなに変動幅の大きなビットコインのマーケットに朗報!!
ビットコインETF
今週、承認につながる大きな進展で、BTC先物投信がSECに承認されたとのニュースがでました。
機関投資家向け限定ですが、ストーン・リッジ・トラスト・VI社が申請したビットコイン先物投資信託を承認したと。
投資顧問はストーン・リッジ・アセット・マネジメント社が務め、同社は現在150億ドル(約1.6兆円)の資産を運用し、この投信では米商品先物取引委員会(CFTC)に登録された現金決済ビットコイン先物だけに投資するとのことです。
現在、CFTCに登録されている現金決済ビットコイン先物は米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が提供している商品だけで、ビットコインや他の仮想通貨の現物には投資をしない。
SECはこれまで仮想通貨には否定的でビットコインETFの申請を何度も拒否していました。
しかし、SECによってこの投信が承認されたことで、マーケットはSECの姿勢が変化していると解釈してます。
ビットコインETFの承認の可能性が大きくなったと言えるのではないでしょうか。