人生100年時代が提唱されている昨今、資産運用は従来にも増して身近なものとなっており、老後資金だけでなく経済的自由を手に入れるための手段としても広く活用されています。
また、現在は株式やFX、投資信託や金等多くの金融商品が用意されていますので、多くの方々がニーズにマッチしたものを選ぶことができるでしょう。
一方、初心者が資産運用を始める際に知っておきたいのが、「投資と投機の違い」についてです。このポイントを理解できていないと効率的な運用ができないばかりか、ギャンブル性が高まってしまい資産を失ってしまう可能性もあるでしょう。
そこで今回はこれから資産運用を始めようとしている方に向けて、それらの違いとギャンブルにしないような方法と考え方を解説していきますので、是非参考にして下さい。
投資と投機の違いを知って賢く資産形成を
まずは投資と投機の違いについて見ていきましょう。一見すると同じような言葉に聞こえますが、意味の違いを知ることで自身がどちらに偏っているのかを判断することが可能となります。
・投資
一般的にいわれる投資とは、将来的に発展、または利益がでるものに対して長期的視野で資産を投入することを指しています。
たとえば、社会情勢や需要の変化、株式であれば企業の業績等、その投資商品の「将来性」を予測してゆっくりと資産価値が上がるのを待ち、元よりも高い価格がついた段階で売却、あるいは配当を受け取ることを指しています。
・投機
長期的視野の投資とは対照的に、短期的な価値の変動、あるいは値動きを狙って金融商品を購入して、利益が乗った段階で決済してリターンを得ることとなります。
自身が資産を投入した金融商品の将来性を見込むというよりは、将来性は不確実であってもその場の差益を稼ぐことを目的としており、株式やFXにおけるデイトレード等がこれにあたるでしょう。
投機がギャンブルと言われる理由は?
先ほど解説した通り、両者の違いは長期か短期か、金融商品の将来性かその場の差益を狙うか等の違いがあります。一方、一般的に投機はリスクが大きいギャンブルといわれることが多く、特に初心者には推奨されていません。
そこで次は、そのようにいわれてしまう理由について詳しく見ていきましょう。
・激しい値動きを利用する
短期的に差益を狙う投機においては、値動きが激しい地合いで資産を投入するのが基本となっています。
したがって、判断を誤れば資産を減らしてしまうリスクも同時に持っており、悪いケースでは全ての運用資産を失ってしまう可能性もあります。したがって、こういった不確実性の高さがギャンブルといわれてしまう理由の1つであり、初心者に適していないポイントでもあるのです。
・信用取引をする投資家が多い
投機は利益が乗り次第早い段階で決済する性質がありますので、更に運用効率を高めるために投入資産を担保にして、証券会社等から借金をする信用取引を行うケースが多くなっています。
実際のところ少ない元手で得られる利益は数倍以上に膨らみますが、当然発生する損失も同等です。したがって、こうして失敗した際のリスクが大きい点もギャンブルとされる要因といえるでしょう。
・利益優先の取引が増えやすい
ほど解説した通り、値動きが活発な相場で信用取引を行えば大きく利益を取ることも可能です。実際に成功したトレーダーは存在しており、これは決して非現実的なことではありません。
しかし、そうした成功体験を重ねることで「利益優先の取引」が増える傾向があり、そういった投資家は資産を失ってしまう確率も同時に増加しますので、ギャンブル性を高めてしまう結果となります。
・勉強を欠いて参入する割合が多い
投機は短期的視野で取引を繰り返すことから、金融商品の将来性や実績を判断するための専門的知識が比較的少なく済むイメージが多い傾向があります。そしてそういった背景により勉強をせずに参入する初心者投資家が増え、そのほとんどが無茶な取引によって早期撤退してしまうのです。
もちろん、投機とはいえしっかり知識を備えれば効果的な運用は可能ですが、現代は資産運用に取り組む人口が増えてきていることもあり、簡単そうなイメージが逆効果に働く場合もあります。
投機をギャンブルにしないようにするためには
ここからは、投機をギャンブルにしない方法について見ていきましょう。実際のところ、適切な運用をすればしっかりと資産を増やすことはできますので、これから参入を考えている方はしっかり押さえておきましょう。
・資産管理を徹底する
投資においても重要となりますが、運用資産の管理は最も意識するべきポイントの1つといえるでしょう。具体的には以下のような内容となります。
1.失っても問題のない「余剰資産」で運用する
2.金融機関からの借金をせずに保有資産運用を厳守する
3.補填しきれない損失がでる信用取引はしない
これらは初心者でも比較的実施しやすいリスクヘッジでもありますので、常に冷静な判断をもって管理していきましょう。
しかし、3については国内FXを使用するか海外FXを使用するかで変わってきます。
国内FXの場合、信用取引をして通貨が暴落しロスカットされたとすると『追証』という借金の返済義務が生じます。入金した金額以上のマイナス分を国内FX業者に支払わなくてはいけません。
しかし、海外FXを使用するとゼロカットシステムがあり信用取引をしていても『追証』はありません。入金した以上の損失はでません。
さらに信用取引の大きさは国内FXよりも海外FXの方が大きく、資金が少なくても大きなトレードをして利益を大きく出せる可能性があり、損失は最小限に抑えることができるのです。
そのため、海外FX業者を利用するのであれば、ギャンブル性はほとんどないと言えるでしょう。
・独自のルールを設定して厳守する
どういった金融商品であっても、原則として「いつ」「どれだけ」「どんな相場」で取引するかは自由です。しかしそうして無秩序なスタイルが定着すると利益ばかりに集中してしまう可能性が高まり、根拠のない取引をして資産を減らしてしまうことに繋がります。
したがって、以下のようなルールを自身で設定して、規則性のある取引を心掛けるのがおすすめです。
・取引する時間を決める
・利益を得たらこまめに現金化する
・取引する相場状況を決める
これらはあくまで一例となりますので、自身にマッチしたものを設定して、効果の高いものを選定していきましょう。利益を積み重ねている投資家は往々にしてこういったルールを定めていますので、是非参考にして下さい。
・あえて損失を許容する
損失が膨らみやすいことも投機のギャンブル性を高めている要因ですが、その損失をあえて許容しなければ順調に資産を運用していくことは難しいでしょう。
具体的には、相場に逆らった取引をした結果少額の損失がでている際、利益に転じることを期待してそのまま保有していると更に損失が膨らんでしまう可能性が高まります。
したがって、見込みが外れた場合はすぐさま決済することが適切であり、損失が小さいうちに新たなチャンスを待つのがおすすめといえるでしょう。この考え方はFXや株式はもちろん、仮想通貨や金等でも広く応用できます。
・金融商品の知識を勉強する
短期取引だからといって、金融商品の知識が必要ないわけではありません。値動きの特徴や要因を知ることは効果的な取引に重要なポイントであり、特に初心者は書籍や情報サイトを利用するのがおすすめです。
まとめ
今回は投資と投機の違いや、投機がギャンブルといわれる理由、そうしないための方法について解説してきました。現代において資産運用は誰でも取り組むことができ、各証券会社も様々なサービスを提供して利便性を向上させています。
一方、投資と投機の違いを知らないことで、自身の取引がどちらに分類されるのかが分からず、適切なリスクヘッジができていないということも多くなっています。したがって、資産を安全に運用する為には、投機の特徴を認識して、適切なルールの設定や資産の管理が重要といえるでしょう。
また、投機に分類されるFXについても、国内FXか海外FXかの違いでもギャンブル性の高さに違いが出ます。
借金を負うリスクを減らし、メリットを最大限に活用するには同じFXであっても海外FXを選択すると良いでしょう。
現在資産運用を検討している方は、是非本記事を参考にして海外FXで安全に取引をしていきましょう。
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