海外FXをこれから始めようと考えている方の中には、国内口座との違いとしてどんな特徴があるのかについて分からないと悩んでいる人も多いのではないのでしょうか？

特に海外業者で口座を利用する上でよく耳にするのが「国内送金」や「円建て」「外貨建て」という言葉です。

今回の記事では、海外FXの中で基本となる「国内送金」や「円建て」「外貨建て」について詳しく解説していきたいと思います。

国内送金とは？

まず、国内送金とは何なのかについて解説します。国内送金とは、海外FX業者を利用する際に国内にある銀行を介して資金の移動ができることです。

ちょっと前まで海外FX業者に入金しようとすると海外銀行に直接送金もしくは、クレジットカード決済による入金、その他電子決済と手間がかかっていました。

しかし現在では、国内に銀行口座を持つ決済代行業者もしくは、収納代行業者が提供するサービスを利用することで簡単に海外FX業者の口座へ入金することができるようになりました。

国内送金のメリットとは？

国内送金について理解していただいたところで次は、国内送金を利用するうえでのメリットについて解説していきます。

海外FX業者を利用する上で国内送金はメリットばかりですのでチェックしていきましょう。ちなみにメリットは大きく分けて以下の2点です。

・振込手数料が安い
・着金するまでスピーディー

それではひとつずつみていきましょう。

【メリットその1】振込手数料が安い

入金・出金それぞれにメリットがあります。

まず、入金についてですが、数百円で済みます。というのもトレーダーが入金するのは決済代行会社の国内銀行口座ですので、普通に国内口座に入金する感覚と一緒です。

ちなみにインターネットバンクや一部ブローカーによっては、数百円の手数料でさえ無料になる場合もありますので、自分の利用している銀行などを確認してみましょう。

次に出金する場合について解説します。出金の場合そのほとんどが、手数料が無料になります。もちろん業者によっては手数料が発生する場合はありますが、出金手数料は無料と考えて問題ないでしょう。

なぜなら、振込元であるブローカーが手数料を負担してくれるからです。このように国内送金にするだけで手数料の面でかなりお得になるでしょう。

【メリットその2】着金するまでスピーディー
次に紹介するメリットは、着金までに要する時間の早さです。通常の海外送金に比べて国内送金は格段に早く済みます。

どのくらい早いかというと、通常海外送金の場合着金までに早くても2～3日程度かかります。また1週間程度かかる場合もあります。しかし、国内送金で入金すれば着金までに多く見積もっても1営業日です。

つまり、当日または翌日には着金します。これは決済代行会社の口座に入金されるとそのままFX口座または、トレーダーの口座に反映されるため、着金までの時間を短くすることができるためです。

以上のように国内送金にすることで入出金時に煩わしさを感じる手数料や着金までの時間について大きなメリットがありますので、海外FX業者を利用する人にはおすすめです。

基本通貨を円にするメリットと、円以外のメリットは？

海外FX業者を利用する際、基本通貨を円にするか、ドルなどの外貨にするか選択する場面があります。この選択を間違えるとトレードして得た利益を十分に得られず損をしてしまう場合があります。

この章では、基本通貨を円にするメリットと円以外の外貨にするメリットについてそれぞれ解説していきますので、しっかりと確認していきましょう。

円建てや外貨建てって何？

それぞれのメリットについて解説する前にまずは、円建てや外貨建てについて基本的な部分を解説します。

海外FX業者は海外に拠点を置いている業者なので、基本的に拠点を置く国の通貨で口座を開設しますが、円建てにするか外貨建てにするか選択することができます。

日本在住で海外FX業者を利用するのであれば、円建てにすることで口座にあるお金は円で管理されます。そうすることで入金するにしても出金するにしても円のままで問題なのですが、外貨建てにすると入出金の際、毎度円から外貨に両替しなければならないため為替手数料が発生します。

以上のことを考慮すると円建てにするメリットは以下の3点になり、また外貨建てにするメリットも以下の3点になります。

円建てにするメリット

・為替手数料がかからない
・多くの海外FX業者が国内銀行送金に対応している
・円表示でMT4などを利用できる

外貨建てにするメリット

・海外在住の場合
・外貨貯金があるまたは、外貨貯金したいと思っている
・資産のリスク分散ができる

それぞれについて詳しくみていきましょう。

【円建てするメリットその1】為替手数料がかからない

円建てすることで得られる最初のメリットは為替手数料がかからないことです。円建ての口座にしているため、入出金するときも円のまま口座移動するだけなので為替手数料がかかることはありません。

さらに、為替レートに影響を受けることもありません。

例えば口座のベースを基軸通貨であるドルにした場合、円にする際その時の為替レートによって円に換えるためタイミングによっては損してしまいますが、円建てであれば為替レートを心配する必要はありません。

【円建てするメリットその2】多くの海外FX業者が国内銀行送金に対応している

最近では多くの海外FX業者が国内銀行送金に対応しています。

今まで海外送金などを利用しなければ海外FX業者を利用することができなかったため、円建てにすると入出金時に手数料を支払わなければいけませんでした。

しかし、国内送金に対応する業者が増えたことで、入出金時の手数料が大幅に安くなったため、手数料のためにわざわざ外貨建てする必要がなくなり、円建てのまま国内業者と同じように利用できるようになりました。

【円建てするメリットその3】円表示でMT4などを利用できる

海外FX業者を利用する場合、多くがMT4などの取引ツールを利用するかと思います。その際、ドルなどの外貨建てで口座を所有していると、発注する際外貨でロット数などを計算しなければいけませんが、円建てで口座を所有していれば発注時も円で表示されるため、ロット数や利益の計算が楽になります。

また、通貨ペアに関しても日本口座で取引しているときと同じですのでいちいち考え直す必要もありません。

円建てするメリットがわかったところで次は、あえて外貨建てすることで得られるメリットについて確認していきましょう。

【外貨建てにするメリットその1】海外在住の場合

まず、メリットとして挙げられるのが現在海外在住である場合です。

海外在住であれば生活の拠点が日本ではないため、日常生活において円は基本的に必要ありません。自分が住んでいる国の通貨ベースで口座を所有していれば、日本在住で円建てするのと同様のメリットで利用することができます。

つまり為替レートに影響を受けないことや為替手数料が発生しないことが最大のメリットになります。

【外貨建てにするメリットその2】外貨貯金があるまたは、外貨貯金したいと思っている

2つのメリットがこれから外貨貯金をしたい人やすでに外貨貯金があり海外FX業者で得た利益を外貨貯金に回したいと考えている場合です。

つまり、FXによる利益を円資産としてではなく外貨資産として構築していきたい場合は、円建てにするのではなく外貨建てにすることでメリットを得ることができます。

税金に関しても円建てであれば利益を出金した際、日本の税率に基づいて税金を支払わなければなりませんが、外貨建てであればその外貨の国の税率で済みますので場合によっては節税にもつながり、よりメリットが得られるでしょう。

【外貨建てにするメリットその3】資産のリスク分散ができる

円安など円の価値が下がったとき、円だけで資産を持っているとすべての資産が減少してしまいます。

しかし、仮に基軸通貨であるドル建てで口座を所有していた場合、円安になったとき口座の証拠金をドル建てしていることでドルベースの資産が増えるため、結果として資産の減少を抑えることができるため外貨建ては資産をリスク分散できるメリットがあります。

まとめ

今まで入出金の手数料で悩まされていたのですが、国内送金が利用できるようになったことで国内業者のように海外業者を利用できるようになりました。

また、「円建て」「外貨建て」も利用する場所や目的によってどっちにもメリットがあります。

このような言葉がわからず海外FXの利用に踏み切れなかった方はこれ機にまず、口座開設から始めてみましょう。

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