FXを始めたばかりの頃はわからないことが多く、いろいろなことを調べる機会も多いのではないでしょうか。わからないことばかりのなか、調べていても急に知らない単語がでてくることがあると思います。
特に、いろいろなサイトでロングやショートという言葉が出てきませんか?わざわざ多くのサイトを調べるのも大変だと思うので、この記事ではロングとショートについてさまざま視点から詳しく解説します。
インターネットを見ているとピンとこない言葉がでてくる
FXに関してわからないことがあるとき、多くの方はインターネットで調べるのではないでしょうか。しかし、インターネットで調べてもわからない単語や説明も多いと思います。
特に、よくでてくるロングやショートは直感的にわかりにくい言葉です。そのため、これからロングとショート両方についてわかりやすく解説します。
●ロングとショートは何を示す言葉?
ロングもショートも保有しているポジションを示す言葉です。ポジションとは通貨ペアに対して売り買いの注文を出したあと、決済するまで保有している状態のことをいいます。FXで売り買いすることは「ポジションを持つ」という表現で表されることもしばしばです。建玉(たてぎょく)と呼ぶこともあります。
●ロングとは
ロングとは通貨ペアの買いポジションを表す言葉です。ロングポジションや買い建玉と呼ぶこともあります。しかし、単純に両替などで外貨を保有していることをロングとは呼びません。ロングと呼ぶのは信用取引など担保金をもとに取引をおこなう場合に限ります。
FXにおける担保金は証拠金と呼ぶことが多いのでこの機会に覚えてしまいましょう。ロングポジションで利益を得るには相場が上昇することが必要です。
●ショートとは
ショートとはロングと逆で通貨の売りポジションを示す言葉です。持っていないものを売ってポジションを取ることに違和感を覚える方もいるのではないでしょうか。
FXは証拠金を担保にした信用取引の一種であるため、保有していないものを先に売ることができるのです。先に通貨を売却するショートの場合は、売った通貨の価値が下がり、相場が下落することで利益となります。
このように、売り買い両方のポジションから取引を始めることができるため、FXではチャンスを逃さずに利益を得ることができるのです。
●なぜそのような名前なのか
ロングとショートの名前はそれぞれのポジションを保有する期間に由来するという説があります。一般的に相場が上昇するには長い時間がかかりますが、相場の下落は短期間に起こることが多いです。
そのため、ロングポジションで利益を出すには長期間ポジションを保有し、ショートポジションで利益を出すには短期間の保有となることが多いことになります。つまり、保有する時間が長いためロング、短いためショートと呼ばれるようになったということです。
ロングとショートの使い分けを紹介
ここまでロングとショートについてどういうものなのか説明してきました。ここからはそれぞれのポジションの使い方や注文するタイミング、保有時の注意点について解説します。
●ロングの使い方
ロングは買った通貨の価値が上昇することで利益を出すため、相場の上昇が見込まれる場合にとるべきポジションです。では相場の上昇が見込まれるのはどのようなときでしょうか。
一般的に、購入した通貨の国の経済指標が良好な場合や金利が上昇する場合などに上昇相場となりやすいことが知られています。また、一定期間における価格変動の傾向を表すと言われる移動平均線が上昇傾向にある場合もロングポジションがおすすめです。
ロングの名が示すとおり利益がでるには時間がかかることもあるので忍耐が必要かもしれません。また、相場の状況に応じて利益を深追いせずに潔い決断が必要なこともあります。
●ショートの使い方
ショートはロングと逆で売った通貨の価値が下落することで利益を出すため、相場の下落が見込まれる場合にとるべきポジションです。相場が下落するときは上昇するときと異なり一気に価格変動が起こることが多いという傾向があります。
例えば、経済状況が悪くなった場合や政策金利が引き下げられた場合です。このような場合には急激に相場が下落することが多くあります。そのため、経済指標や国家間の政治情勢のニュースには広くアンテナを張っておくと有利に取引できることにつながるでしょう。
●ショート時の注意点は?
急激な下落相場に乗り遅れないように、下落が始まってから慌ててショートポジションを持つことには注意が必要です。先にも紹介したとおり下落相場は短期的に起こることが多い特徴があります。
そのため、下落してからショートすると乗り遅れ、結果として損失につながる危険があるのです。現在の下落相場が短期的なものなのか長期的なものなのか、ニュースなどの情報を集めてしっかりと吟味する必要があります。
ポジション方法だけじゃないロングとショートはスワップが違うから注意を!
ここまでロングとショートの使い方について紹介しました。しかし、気を付けることはポジションのとり方だけではありません。
ロングとショートではスワップポイントが異なるため、長期間保有する際には注意が必要です。引き続きロングとショートについてスワップの観点から注意点を解説します。
●スワップとは
スワップとは通貨ペア間の政策金利の差によって発生する1日ごとの利息の調整額のことです。2国間の通貨をするFXではそれぞれの通貨に対して得られる利息や支払うべき金利が異なります。
基本的に通貨を保有している場合は利息が得られ、売却している場合は金利を支払う必要があります。この「得られる利息」と「支払う金利」の差がスワップなのです。
通貨ペア間の金利差が大きいほどスワップも大きくなり、1日当たりに得られる、もしくは支払う金額が大きくなります。
●なぜスワップに注意が必要なのか
スワップの金額がマイナスの場合は保有しているだけで毎日お金を支払うことになるため注意が必要です。そのため、マイナススワップのポジションは長期間保有するにはあまり向きません。
日本円との通貨ペアの場合、金利差にもよりますが多くの場合ロングはプラススワップ、ショートはマイナススワップとなっています。2021年10月現在ユーロやスイスフランなど一部当てはまらない通貨ペアがあることには注意してください。
一方、スワップ金額がプラスとなる場合はスワップに注意する必要はありません。むしろ保有しているだけで金利差分の利益を得ることができます。ただし相場の急変により積み重ねたスワップ分の利益が一瞬でなくなることもあるためリスク管理は必要です。
まずは口座を開設して実践を
ここまでFXを始めたばかりの方にはわかりにくい用語について、特にポジションを表すロングとショートについて解説しました。保有期間が長くなる傾向があり相場の上昇で利益を得るのがロングで、保有期間が短い傾向があり相場の下落で利益を得るのがショートです。
また、多くの通貨ペアではロングの場合に金利差分の利益があり、ショートの場合は金利差分を支払う必要があります。いろいろと文章で説明しましたが「百聞は一見に如かず」です。この記事で学んだことを生かすためにもぜひ口座を開設して実際に取引してみましょう。
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