【マーケット女史24時】トランプ政策と地政学リスクから読み解く為替市場の行方ー 4月3日放送分

本日4月4日（金）は21:30に米国雇用統計の発表！

なのですが、昨日のトランプ関税が凄まじく呆気にとられた方も多かったのでは。。
ドル円は24時間でなんと5円下落！ 為替介入かと思いますよね。

本記事では、トレード・トレード主催のFXセミナーで4月3日（木）20時から放送された「マーケット女史24時」の内容を抜粋してご紹介します。
放送終了後にも見逃し配信されていますので、直接見る方は下の動画からどうぞ！

出演：川合美智子さん（外国為替ストラテジスト）、松崎美子さん（個人投資家）
進行：分林里佳さん（MC・アナウンサー）

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トランプ政策と地政学リスクから読み解く為替市場の行方

冒頭、桜が満開なのにマーケットに吹き荒れる嵐の話題から。。

みんな身構えていた、それでも相互関税発表は大インパクト。日本は合計24％・・・。
日経平均は3万5000円を下回る展開。

【川合さん】
マーケットの反応が以外に大きくて驚きました。
一律10％というのは予想の範囲内。政治家はびっくりしているが日本の24％はどうか？

例えばアメリカが輸入している自動車の第1位はメキシコ、第2位は日本です。加えてメキシコで生産している日本企業は約3割あるため、メキシコ産の実質日本車としてアメリカに輸出されることを加味すれば、実際には日本が輸出第1位ということになります。関税24％は相応なものと言えるでしょう。
日本は円安に「操作」している為替操作国だなんて発言もありましたから、あくまで相応の関税を課されたというサプライズでもなかったのですが、株や為替の状況を見ると予想しきれていなかったのかなと思います。

【松崎さん】
アジアの各国が総じて高い関税なのはなぜなのかということで、発表された関税がどうやって計算されているか調べたんですよ。

簡単な計算方法は [貿易赤字額÷輸入額＋為替操作の部分] でした。
為替操作の部分というところを考えるとスイスも大きいし、日本が24％というのは特に高いとは感じません。
今回のドル円の下落は1990年代のアジア通貨危機の落ち方に似ています。
もうドルは完全なセーフヘイブンではないため、アジアだったら円を買っとけば流動性もあり出たい時に出れるからよいという主役になってしまっているのかなと思います。
その意味ではヨーロッパではスイスが主役ということなのでしょう。

川合：スイスフランも200ポイントほど変動、これは円だと5円ほどのインパクトです。リスクオフの通貨に逃げ、為替操作国で売っていたのが買われるということですね。

各銘柄・通貨の値動きについての解説を見てみましょう。

ドル円

月足で見ると分かりやすいと思います。

2021年1月に102円から円安のスタートで、2024年9月に139円がありました。
その2点を結んだ上昇線は今145円台にあります。4年越しのサポートラインということで、144円～145円は強いサポートになってくると思います。すり抜けても一旦は戻るのではないでしょうか。
横のサポートは140円になるのですが、それを考えても今はまだ144円～145円を下回ることはないのではないかと思います。

先々では140円を抜けて139円～という方向にはなると思いますが、直近ではあっという間に下げていった148円～149円あたりを戻り高値に、底値は145円程度を想定しています。
（本日4/3）雇用統計がありますが、もう今や雇用統計どころじゃないという感じですね。