主にサウジアラビアなどの中東諸国に代表される石油産出国が、石油輸出に得た利益を元手として運用されている政府系ファンドを総称して、「オイルマネー」と呼びます。
産油国は自国内で原油が産出される限り、原油産出量の調整によって石油価格をコントロールしながら一定規模の収入を得ています。これらオイルマネーはその資金を先進国の株式市場や不動産市場などに投資したり、欧米系の資産運用会社などを通じて世界中に投資を続けていることから、オイルマネーの動きが世界経済に与える影響はとても大きいと言えます。
オイルマネーが特定の市場に流れ込むことによって相場が大きく動いた場合には、「オイルマネーの流入」とい表現が、しばしば経済ニュースで使われます。