ECN方式とは、「Electronic Communications Network(エレクトリック・コミュニケーションズ・ネットワーク)」の3語の頭文字をとって付けられた注文処理方式のことです。
STP(Straight Through Processing、ストレイト・スルー・プロセッシング)方式と並び、海外FX会社によく採用されています。
国内FX会社の多くが採用している「相対取引」による注文処理方式とは異なり、投資家と海外FX会社の間に利益相反は発生しません。
ECN方式では、取引システムを通じて証券会社、金融機関、ヘッジファンド、保険会社などの機関投資家、専業トレーダーなどが参加するインターバンク市場にアクセスできます。
ECN方式の注文処理は株式取引と同様に、オークション形式となっています。つまり、自分が出した注文に対応する反対注文が市場にあれば即座にマッチングされますが、対応する反対注文が存在しない場合、
対応する注文が出るまで未決済のままとなります。
したがって、ECN方式では、リクオート(約定拒否)は発生しませんが、インターバンク市場の注文状況によってスリッページが発生する可能性があります。