GNP(Gross National Product)とは、一定期間内にある国に居住する個人・企業によって新しく生産された商品やサービスの付加価値の総額です。日本語では、「国民総生産」と呼ばれます。
1990年代以前まで、国の経済活動の規模を表す重要な経済指標の1つとして利用されていましたが、80年代以降、対外投資など海外での生産活動が活発化したこともあり、「GNPでは一国の生産量を正しく測定できない」との考えが主流になりました。そのため、90年代からはGNPの代わりに、GDP(Gross Domestic Product、国内総生産)が指標として使われるようになりました。