PPI(Producer Price Index)とは、生産者が自身の生産した商品・サービスを提供する価格の変動を表す指標です。「卸売物価指数」とも呼ばれます。これに対して、消費者が商品・サービスを購入する価格の変動を表した指数が、CPI(消費者物価指数)です。
欧米では、産業部門ごとに国内の製造業者に販売価格を調査して算出し、産業別の数値を毎月発表しています。日本では、「企業物価指数」がPPIに相当しますが、PPIとは異なり輸送費や流通マージンを含んでいます。
CPI同様、PPIも一国内の経済状態がインフレとデフレのどちらの傾向にあるかを示す尺度として利用されており、PPIが基準値より大きいと「インフレ傾向」、基準値より小さいと「デフレ傾向」、と判断されます。季節変動の大きい食品とエネルギーを除いた「コアPPI」が、FX市場では重要視されています。