変動相場制とは、為替レートを外国為替市場における外貨の需要と供給の関係に任せて自由に決めさせる制度です。1944年から始まった固定相場制の代わりに、1973年から現在に至るまで採用されています。1971年8月15日に米国のニクソン大統領が自国保有の金流出を防ぐため、ドルと金の交換停止を宣言したことを受け、固定相場制の崩壊の発端となりました。
変動相場制の下では、自国の経済実勢が為替レートに反映され、金融政策の裁量が増えるというメリットがありますが、為替レートの変動が貿易に影響を与えたり、投機マネーによってレートが急変動してしまうというデメリットもあります。