始値(はじめね)とは、株式やFX取引において1日の取引が始まって最初に発生した価格のことを言います。
FX取引は物理的な取引市場を持たないため、週末を除いてほぼ24時間取引が続いています。そのため、一般的に、ニュージーランドのウェリントン市場の最初の価格がその日の始値として参照されます。週末明けた月曜については、金曜日のニューヨーク市場の終値が翌週月曜の始値となります。
1日の始値が参照されることが多いのですが、時間単位、週単位、月単位、年単位など、異なる時間軸でも始値は利用される場合があります。
因みに、週末に重要な経済ニュースが出た場合には価格が変動し、週末の終値から乖離した状態で、週明けの始値が発生する可能性があります。この現象は「窓が開く」と表現されます。
窓が開いて月曜の取引が始まった場合、週末明け前の終値に戻そうとする動きがよく見られます。この動きを、「窓を埋める」と呼びます。
他方、取引終了時に発生した価格を終値と呼びます。