貿易収支とは、ある国の一定期間の輸出量と輸入量の収支(差額)のことを言います。
貿易収支がプラス、つまり輸出額が輸入額を上回っている状態を貿易黒字と呼びます。反対に、貿易収支がマイナス、すなわち輸出額が輸入額を下回っている状態を貿易赤字と呼びます。
貿易収支はGDPに影響を与えており、貿易黒字額が増加すると、GDPは押し上げられます。しかし、貿易は2国間の関係の上で成り立つ取引であるため、貿易収支が大きくなりすぎると、貿易摩擦を生むこともあります。2018年に発生した米中貿易摩擦がその好例です。
貿易収支は経常収支を構成する1項目であり、最終的に国際収支にも含まれます。