マイナー通貨とは、限られた地域で取引され、市場での取引量が比較的少ない通貨を指します。
一般的に、外国為替市場には「メジャー通貨」「マイナー通貨」という区分が設けられています。このカテゴリー分けの基準になるのが、その通貨の市場流動性(リクイディティ)の大小です。この判断に基づき、米ドル、日本円、ユーロ、英ポンド、スイスフランなどがメジャー通貨とされ、それ以外の通貨はマイナー通貨となります。
代表的なマイナー通貨としては、豪ドル、NZドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソなどが含まれます。一部の先進国通貨と新興国・途上国通貨がマイナー通貨に分類されます。とくに、トルコリラや南アフリカランドなどの新興国通貨については、政治・経済の制度や信用に難があるため、不安定な値動きをするリスクがあります。そのリスクの反面、これらマイナー通貨はスワップ金利が高く設定されており、スワップ収益目当てで多くのトレーダーから人気を集めています。
「窓」とは、FX取引や株式取引のローソク足チャートにおいて、ローソク足の間が下図のように飛んでしまったことで生じたギャップのことを指します。このようなギャップが生じる現象のことを、「窓が開く」と呼びます。
FX市場が動いていない週末に重要な経済・政治ニュースが発表された場合、週明け月曜日の取引開始直後に、この「窓」が発生することが多いです。中東などイスラム圏では日曜日が休みでないこともあり、週末の間でも取引が行われていることも「窓開き」の要因となります。
「窓」が開いた後は、時間を掛けて価格ギャップを埋めるようなチャートの動きが見られることがあり、「窓」は取引のサインとして利用できます。この「窓」のギャップを埋めるような現象を、「窓埋め」と呼びます。
「窓埋め」とは、FXや株式のローソク足チャートにおいて、「窓」と呼ばれる価格ギャップが出現した後に、相場が反転してその価格差を埋めるような動きのことを言います。
「窓埋め」までの期間の長さはケースバイケースで差がありますが、基本的に、開いた「窓」は埋められると考えられており、トレード戦略としてよく利用されています。
マージンコールとは、FX取引、CFD取引、先物取引などにおいて、相場の変動により評価損が拡大して証拠金(マージン)の担保余力が減少した場合に、保有しているポジション建てを維持するため、証拠金を追加で入金しなければいけない状態を指します。
海外FXでは、ロスカットが発動する前段階として、マージンコールが警告サインとして設定されています。マージンコールのシグナルが発生した際に、追加入金をすれば証拠金維持率を引き上げることができ、ロスカットを回避することができます。ただし、相場が保有ポジションにとって不利な方向に動き続ければ、含み損が拡大して再びマージンコールが発動することもありますので、ご注意ください。
ロスカット|海外FXお役立ちガイド
証拠金維持率|海外FXお役立ちガイド
リスク管理の観点では、大きな含み損を回避するためには、取引量を適度な大きさにすること、同時に多くのポジションを持ちすぎないことが重要です。
ミシガン大学消費者信頼感指数とは、米ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンターが実施している、消費者心理に関するアンケートを集計した経済指標です。
アンケートは電話上で口頭で行われ、景況感・雇用状況・所得について、楽観的か悲観的かの2択で回答を要求されます。1966年の消費者マインドを100として基準としており、100を上回った場合、「消費者心理は楽観的」であると判断されます。一方、100を下回った場合、「悲観的である」と判断できます。
この指標は、民間経済研究所「コンファレンスボード」が実施・発表する「消費者信頼感指数」の先行指標として位置づけられています。アンケート対象者の点で、ミシガン大学の指標はコンファレンスボードの調査母数の10分の1である500名であるため、結果にブレがあることを念頭に置きましょう。
名目金利とは、物価上昇率(インフレ率)を考慮していない表面上の金利のことを言います。具体的には、私たちが日常生活で目にする金利のことを指しています。
一方、物価上昇率を考慮した金利のことを実質金利と言います。アメリカの経済学者アーヴィング・フィッシャーが名目金利と実質金利の関係性を説明しました。
メジャー通貨とは、外国為替市場において取引量と取引参加者がともに比較的多い通貨を指します。米ドル、日本円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドルなどが含まれます。
メジャー通貨の定義は国際的な取り決めはなく、世界経済でのパワーバランスなどに応じて動的に変化するのでご注意ください。メジャー通貨の中で、とりわけ影響力が大きいのが米ドルで、国際決済において米ドルは基軸通貨としての位置を確立しています。
メジャー通貨以外の通貨が便宜的に、「マイナー通貨」と呼ばれています。マイナー通貨は取引量がメジャー通貨に比べて小さく、国内政治情勢や経済システムの信用度が低い傾向にあるため、取引する際には注意しましょう。
持ち高(もちだか)とは、売買注文を出した後に未決済のまま保有している外貨や株の数量のことを指します。 「ポジション」という呼び方がより一般的です。
ポジション|海外FXお役立ちガイド
未決済の買い注文のことを「買いポジション」または「買い持ち(かいもち)」と呼び、未決済の売り注文のことを「売りポジション」または「売り持ち(うりもち)」と呼びます。 また、買いポジションを「ロングポジション」、売りポジションを「ショートポジション」とも呼びます。
ロング|海外FXお役立ちガイド
ショート|海外FXお役立ちガイド
「持ち高調整」という表現も見られます、これは保有している外貨や株を売買して投資リスクを調整することを意味します。 例えば、証券会社やファンドが資産運用においては、相場の変動によって変化してしまった投資配分の比率を調整することがあります。
為替レートが下降トレンドを描いていく過程で、一時的に上昇に転じるタイミングがあります。この軽い上昇のことを「戻り」といいます。 逆に、為替レートが上昇トレンドを描いていく過程で、一定の間隔で下落するタイミングのことを「押し目」と呼びます。
押し目買い|海外FXお役立ちガイド
戻りが発生したタイミングで売りポジションを持つことを「戻り売り」と呼びます。英語では、戻りのことを「rally」と言うことから、戻り売りは「Sell on rally」と表現されます。
戻りが発生する一般的な背景には、値下がりのタイミングでの買い注文の発生などがあります。 一般的に、為替相場が急落した際に投資家は含み損を抱えてしまいます。このような状況では、多くの投資家が手持ちの買いポジションを売る機会を探っています。 そのため、為替相場が上昇したところで、多くの戻り売りが出される傾向が高いです。