マイナー通貨とは、限られた地域で取引され、市場での取引量が比較的少ない通貨を指します。
一般的に、外国為替市場には「メジャー通貨」「マイナー通貨」という区分が設けられています。このカテゴリー分けの基準になるのが、その通貨の市場流動性(リクイディティ)の大小です。この判断に基づき、米ドル、日本円、ユーロ、英ポンド、スイスフランなどがメジャー通貨とされ、それ以外の通貨はマイナー通貨となります。
代表的なマイナー通貨としては、豪ドル、NZドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソなどが含まれます。一部の先進国通貨と新興国・途上国通貨がマイナー通貨に分類されます。とくに、トルコリラや南アフリカランドなどの新興国通貨については、政治・経済の制度や信用に難があるため、不安定な値動きをするリスクがあります。そのリスクの反面、これらマイナー通貨はスワップ金利が高く設定されており、スワップ収益目当てで多くのトレーダーから人気を集めています。