政策金利とは、中央銀行が市中銀行(一般の銀行)に融資する際に適用する金利のことを指します。中央銀行の金融政策によって決められます。
政策金利は各国で名称が異なり、例えば日本では「無担保コール翌日物金利」、アメリカ合衆国では「FFレート」、ユーロ圏では「主要リファイナンシング・オペ金利」が政策金利にそれぞれ該当します。
中央銀行は政策金利を調節することで、国内・域内経済に刺激を与えています。好景気の際は、通貨の流通量が増大するため、金利を引き上げることでインフレを防ぎます。一方、不景気の場合では、金利を下げて企業や国民の資金需要を刺激し、通貨流通量の増加を促します。
因みに、2019年現在日本銀行が採用しているマイナス金利政策では、日本銀行にお金を預けている銀行側が金利を支払うという逆転現象が発生しています。日本銀行に預けているお金を企業や市民に貸出することを促すため、この政策が実施されています。