消費者物価指数とは、一国内の消費者世帯が購入する商品・サービスの価格の変動を表す経済指標です。「CPI(Consumer Price Index)」とも呼ばれます。
日本では、1995年当時の物価水準を100としたときに現在の物価がどの程度差があるのかを測って、消費者物価指数が算出されています。100を超えていれば「物価は上昇」、100を下回っていたら「物価は下落」と判断されます。
消費者物価指数は景気対策、金融政策などの決定に広く活用されています。例えば、国民年金や厚生年金において、物価が変動しても実質的な給付水準を維持できる支給額を決定するための基準として、消費者物価指数が利用されています。消費者物価指数から、価格が季節要因の影響を受けやすい生鮮食品を除外して再計算した「コアCPI」という派生指数も存在します。
生産価格の変動を算出したPPI(卸売物価指数)、企業購買担当者へのアンケート調査を基に算出したPMI(購買担当者景気指数)という経済指標も比較的重要な経済指標となっています。