実質金利とは、インフレ率(物価上昇率)を差し引いて算出される金利のことを言います。これに対して、日常私たちが目にしている金利のことを名目金利と言います。
名目金利|海外FXお役立ちガイド
アメリカの経済学者アーヴィング・フィッシャーは、以下のように実質金利と名目金利の関係性を、「実質金利=名目金利ーインフレ率」という数式で解きました。つまり、物価上昇率(インフレ率)がプラスであれば、実質金利は名目金利よりも小さくなり、逆に物価が下落していれば(物価上昇率がマイナス)、実質金利は名目金利よりも大きくなります。
例えば、現実に100万円を預金金利年1%で預けたとして、物価上昇率が3%であるならば、実質金利は-2%となります。1年後に利子が付いて残高が101万円に増えたとしても、実質金利が物価上昇よりも小さいため、101万円の価値は前年の元本100万円より小さくなっています。