スイスフランショックとは、2015年1月15日に発表されたスイス国立銀行による突然の金融政策変更を発端とする、FX市場の大混乱を言います。
この日、スイス国立銀行は過去3年間維持していた対ユーロのスイスフランレート「1ユーロ=1.20スイスフラン」の上限を撤廃することを発表しました。この発表直後、スイスフランは対ユーロで前日比30%高、対ドルでは前日比26%高、対円では前日比47円高となるなど、急変動が見られました。
この突然のスイスフラン暴騰により、海外のFX会社のいくつかが破たんしたり、巨額の損失を出すなど被害を被りました。さらに影響は広範に及び、大手銀行の為替取引部門でも損失が問題視されました。
国内FX会社では、顧客に対して追証を導入しているため、スイスフラン通貨ペアの取引で大きな損失を受けた顧客は、国内FX会社から多額の追加証拠金を請求されるなど、大きな注目を集めました。