海外FXの所得計算で必要経費として認められるものの例は下記のようなものだと思われます。
・海外FX取引に使用しているパソコンやスマートフォンの購入費
・海外FX取引で使用した通信料
・海外FX取引の勉強のための書籍購入費
・海外FX取引関連のセミナー受講費、その交通費
・EAやインジケーターなどの取引ツール購入費
・海外FXの入出金で発生した手数料
海外FXの所得は、下記の計算式で算出することができます。
海外FXの所得=海外FX取引で得た1年間の利益 - 海外FXに関して使った1年間の経費
海外FXの所得の確定申告は、国内FXとは異なります。
国内FXには申告分離課税が適用されますが、海外FXの所得は雑所得に分類されるため、一般の所得税と同じく総合課税(累進課税)が適用されます。
因みに、所得税の累進税率は下記の通りです。
課税所得金額 |
税率 |
税率内訳 |
20万円超~195万円以下 |
15% |
所得税5%+住民税10% |
195万円超~330万円以下 |
20% |
所得税10%+住民税10% |
330万円超~695万円以下 |
30% |
所得税20%+住民税10% |
695万円超~900万円以下 |
33% |
所得税23%+住民税10% |
900万円超~1,800万円以下 |
43% |
所得税33%+住民税10% |
1,800万円超~ |
50% |
所得税40%+住民税10% |
海外FX取引で得た1年間の利益の金額は、お使いの海外FX会社の取引プラットフォームから確認できます。
MT4の場合、「口座履歴」タブで表示期間を1年間に設定すれば、年間の取引利益が確認できます。
MT4の取引レポートの取得方法は下記のよくある質問をご覧ください。
【MT4】取引履歴のレポートを入手するにはどうすればよいですか?|海外FXお役立ちガイド
MT5も基本的には、MT4と同じ方法で年間利益を確認できます。
cTraderの場合、「決済履歴」タブで表示期間の開始時期と終了時期を指定することで、1年間の利益を確認できます。
cTraderの取引履歴の確認方法は下記のよくある質問をご覧ください。
【cTrader】取引履歴の確認方法を教えてください|海外FXお役立ちガイド
「海外FXで利益が出たら必ず確定申告をしなければいけない」、ということはありません。
会社勤めの方の場合、会社から支払われた給料のほかに、20万円以上の所得(海外FXの所得も含めて)が発生した場合、確定申告をする義務が発生します。
海外FXの利益が20万円以上ではなく、「海外FXの所得が20万円以上」という条件ですので、この点ご注意ください。