そもそもFXって何なのでしょうか?
基本的なことから理解を深めていきましょう。
FXとは「Foreign Exchange」の略称で、外国為替証拠金取引のことです。外国為替取引とは、外貨両替で円とドル、ユーロとドルいった異なる通貨を売買して交換することです。また証拠金取引とは、一定の証拠金を取引の担保として預け入れることで、証拠金の数倍、数十倍、時には数百倍の取引ができます。
要するにFXとは、一定の証拠金を担保として差し入れることにより、その証拠金の数倍、数十倍、時には数百倍の金額で外国為替取引を行う資産運用手段の一つなのです。
FXの最大の特徴といえるのが、レバレッジです。そのレバレッジ効果を生かすことで少額の資金で大きなリターンが狙えるという点です。
レバレッジとは「てこ」という意味ですが、この「てこ」の効果を使うイメージで、FXでは差し入れた証拠金の数倍~数百倍の取引ができる仕組みになっており、少ない元手でも大きな利益を狙うことが可能なのです。
例えば、証拠金の10倍の取引を行う場合(レバレッジ10倍といいます)、証拠金が10万円であれば100万円相当の取引を行うことができ、レバレッジ20倍なら200万円相当の取引、レバレッジ100倍なら1000万円相当の取引を行うことができるわけです。
外国為替市場は、ニューヨークをはじめ、東京、香港、ロンドン、シドニーなど世界中の主要都市で稼動しています。つまり1日24時間、世界中のどこかでは外国為替市場が開いていることになり、世界的規模で見ればまさに「眠らない市場」といえます。
外貨預金であれば銀行店舗の営業時間内(大半が9時~15時)、株式であれば市場が開いている時間内(通常9時~11時、12時半~15時)しか通常は取引できませんから、この点は本当に大きなメリットといえるでしょう。
また、FXで取引できる為替レートは、外貨預金のような1日1回の固定レートではなく、世界の外国為替市場で時々刻々と変動する為替レートとほぼ連動しています。つまりFXでは、プロの為替ディーラーのように24時間リアルタイムに外国為替取引を行うことができ、為替相場が大きく動く経済指標の発表の際などにも、収益獲得の機会を失うことはありません。
金利収入にあたるスワップポイントが得られるというのも、FXの大きな特徴です。ご存知のとおり、日本国内の金利は非常に低い水準で推移していますが、広く世界に目を向ければもっと高金利の国がたくさんあります。
FXでは、円のように低金利の通貨を売り、円に比べて高金利のドルやユーロなどを買う場合、その金利差相当額をスワップポイントとして受け取ることができます。例えば米ドルの金利が4%で日本の金利が1%の場合に、円を売ってドルを買う(買いポジションを持つといいます)と、この買いポジションを保有している間は毎日4%-1%の3%分をスワップポイントとして受け取ることができるのです。
このスワップポイントについても、レバレッジ効果を生かした金額を元本として計算するため、レバレッジの効いていない外貨預金などと比べれば、はるかに高い金利収入を得ることが可能です。